福島は古くから癒しで溢れた温泉県でした。
全国から癒しの湯を求めて訪れる福島の温泉の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?
福島県内各所に疲れた心と体を癒やす温泉街があります。
自然と情緒溢れる景色の中で過ごす時間は極上のものへと早変わり。
今回の記事では福島県内に数多くある有名温泉街を8つご紹介します。
どの温泉街も歴史が古く、泉質も定評があるものばかりです。
土湯温泉
福島県の中通り、福島市の西部に位置し福島駅より約16kmの距離にある10種類以上の泉質を持つ土湯温泉。
開湯伝説では、オオムナチノミコト(大穴貴命)が荒川のほとりで地面を鉾で突いて発見したとされ、鉾で突いたことから「突き湯」となり、それが転じで「土湯」となったという言い伝えがあります。
かつては福島城下町から会津方面へと向かう会津街道(土湯街道)の宿場としての役割を兼ね備えた温泉郷として、1400年以上の歴史を持つ福島の地に根付いた温泉街です。
安達太良山連峰の中腹から峠付近に位置する自然豊かな土地柄は春から夏は鮮やかな花が咲き乱れ秋から冬には紅葉狩りを楽しむことができ、観光客の心に彩りを添えます。
また、土湯温泉は「鳴子温泉」と「遠刈田温泉」を含む日本三大こけし発祥の地で有名な温泉地。
土湯こけしは頭部には蛇の目の輪を描き、前髪と鬘の間にカセと呼ぶ赤い模様、胴の模様は線の組み合わせが主体になっているのが特徴です。
土湯温泉観光協会 公式HP:http://www.tcy.jp/
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E6%B9%AF%E6%B8%A9%E6%B3%89
岳温泉
福島県二本松市(旧国陸奥国、明治以降は岩代国)にある活火山安達太良山の中腹にある温泉。
岳温泉のお湯は全国にある天然湧泉の中では珍しい「酸性泉」が特徴です。
歴史上の人物として知られる坂上田村麻呂によって発見されたと言われています。
江戸時代中期までは源泉地付近に温泉街がありましたが、土石流によって温泉街が埋まり、現在地より少し離れた場所に移転した歴史があります。
この事から、岳温泉は湯元から8キロの距離を引き湯しており、約40分かかってこの温泉街まで流れてきます。
その間にお湯が揉まれ、肌に優しい水質になるのが評判です。
また、空気と水が美味しいとされる岳温泉は日本温泉協会のアンケートで『自然環境日本一』に選ばれ、日本観光協会主催の『第4回優秀観光地づくり賞』を受賞している実績もあります。
岳温泉観光協会HP:http://www.dakeonsen.or.jp/
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%B3%E6%B8%A9%E6%B3%89
飯坂温泉
飯坂温泉は福島県福島市飯坂地域にある温泉地で、歴史・規模ともに日本を代表する名泉の一つです。
ヤマトタケル伝説にも登場する古湯で2世紀頃からの歴史を持ち、かつては「鯖湖の湯」と呼ばれていました。
かの有名な松尾芭蕉、正岡子規や与謝野晶子、ヘレン・ケラー、昭和天皇までもが飯坂のお湯に浸かった由緒ある場所です。
また、日本最古の木造共同浴場とされていたことでも知られています。
飯坂温泉街へは東北新幹線福島駅から私鉄飯坂電車に乗り換え、飯坂温泉駅まで所要時間20分程度と非常に交通の便が良いので全国から気軽に訪れる事ができます。
車の場合も東北自動車道福島飯坂インターチェンジから10分程度でたどり着くことができ、県庁所在地の福島市にも近いの魅力。
手ぶらで市内で買い物をしてからの飯坂温泉というスケジュールでも時間に余裕があり、ゆっくりと温泉を楽しむことができます。
飯坂温泉公式HP:https://iizaka.com/
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E5%9D%82%E6%B8%A9%E6%B3%89
会津東山温泉
江戸時代には会津藩の湯治場として栄え、会津若松の奥座敷として発展した東山温泉。
福島県を代表する城「鶴ヶ城」から南東に約3kmという距離に、温泉宿・ホテル計20軒以上が営業しています。
硫酸塩泉(カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉)の泉質を持ち湯量は毎分1,500リットル。
現在でも芸妓が活躍しており「からり妓さん」として温泉街に花を添えているのが特徴です。
夏にはお湯かけ祭りや盆踊りも行われており、日常から切り離された時間がより一層心の充実感に繋がることでしょう。
会津東山温泉観光協会公式HP:http://www.aizu-higashiyama.com/
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%B1%B1%E6%B8%A9%E6%B3%89
いわき湯本温泉
開湯は奈良時代にまで遡るといわれるいわき湯本温泉。
かつては「三箱の御湯」と呼ばれ道後、有馬とともに「日本三古泉」の1つに数えられた古湯とされています。
近年は各旅館が温泉療養士を常置し、ドイツをモデルにした温泉療法を町ぐるみで推進しているのが特徴です。
隣には「スパリゾートハワイアンズ」があり、家族連れでの宿泊先としても人気の温泉街です。
いわき湯本温泉公式HP:http://www.iwakiyumoto.or.jp/
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%82%8F%E3%81%8D%E6%B9%AF%E6%9C%AC%E6%B8%A9%E6%B3%89
磐梯熱海温泉
郡山から車で約30分程度の場所にある「郡山の奥座敷」、磐梯熱海温泉。
今から800年ほど前、京の公家の娘で絶世の美女と謳われた「萩姫」が不動明王のお告げで発見し、難病を完治させたという言い伝えが残っています。
高級感のある和風旅館から昔ながらの宿や共同浴場、足湯、近代的な施設を備えた旅館などが揃う温泉郷として郡山市民に愛されている場所です。
上記のいわき湯本温泉、月岡温泉とともに「磐越三美人湯」に数えられています。
電車でのアクセスも良好で県外からの観光客も気軽に訪れる事ができる温泉街として賑わっています。
磐梯熱海温泉旅館協同組合公式HP:http://www.bandaiatami.or.jp/
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%90%E6%A2%AF%E7%86%B1%E6%B5%B7%E6%B8%A9%E6%B3%89
芦の牧温泉
四季折々の彩りを見せる大川渓谷を見下ろす丘に広がる芦ノ牧温泉。
自然に囲まれた閑静な温泉地として人気のこの地は深い渓谷美が連なる「塔のへつり」が近くにある事でも知られている温泉街です。
温泉街の中心部には足湯が存在しており、また子宝に恵まれるとされることから金精様を祀った金精神社があります。
雄大な自然の中で過ごす一日をより満足させる時間へ誘います。
会津芦ノ牧温泉観光協会公式HP:http://www.aizu-ashinomaki.jp/ja
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%A6%E3%83%8E%E7%89%A7%E6%B8%A9%E6%B3%89
高湯温泉
福島県と山形県にかけて連なる吾妻連峰の深い原生林に囲まれた、標高750mに位置する温泉地。
400年以上の歴史を有し、薬効成分が高い全国有数の高濃度硫黄泉かけ流し湯が楽しめる場所として有名です。
また、山形の白布温泉や蔵王温泉と並んで奥羽三高湯と称されています。
「一相の鳴り物を禁ず」というしきたりがあり、今も静寂に包まれた昔ながらの湯治場の雰囲気を色濃く残しているのが特徴です。
高湯温泉観光協会 公式HP:http://www.takayuonsen.jp/
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%B9%AF%E6%B8%A9%E6%B3%89
穴場スポットの温泉地
上記以外にも福島県内には温泉街がまだまだあります。
そのどれもが自然と共存し、日常の心を落ち着かせるのに適した温泉です。
また、福島は食材も良いので温泉のみならず食事も期待通りの満足感を得られることでしょう。
穴場スポットとして24箇所の温泉がこちらです。
- 磐梯猪苗代はやま温泉(ばんだいいなわしろはやま)
- 五色温泉(ごしきおんせん)
- 猫魔温泉(ねこまおんせん)
- 羽鳥湖温泉(はとりこおんせん)
- 穴原温泉(あなばら)
- 会津神指温泉(あいづこうざしおんせん)
- 大塩裏磐梯温泉(おおしおうらばんだい)
- 猪苗代温泉(いなわしろ)
- 猫啼温泉(ねこなき)
- 熱塩温泉(あつしお)
- 会津高原温泉(あいづこうげん)
- 馬場の湯温泉(ばばのゆ)
- 三崎温泉(みさきおんせん)
- 照島温泉(てるしま)
- 中ノ沢温泉(なかのさわ)
- 大玉温泉(おおたま)
- いわき塩屋崎温泉(いわきしおやざきおんせん)
- 猪苗代四季の湯温泉(いなわしろしきのゆ)
- 小豆温泉(あずきおんせん)
- 西会津温泉(にしあいづ)
- 泉崎さつき温泉(いずみざきさつきおんせん)
- 棚倉温泉(たなぐらおんせん)
- 湯野上温泉(ゆのかみ)
- 磐梯宝温泉(ばんだいたからおんせん)
参考記事:https://www.yukoyuko.net/onsen/search/L02/P07?page=1
温泉が豊富な福島県は癒しの国
福島県の温泉がいかに多く、そして多くの人々が訪れる場所だという事がご理解頂けたでしょうか。
温泉の質が良いのはもちろんのこと、福島県民の温かいおもてなしの気持ちがより一層特別な時間に変えてくれるはずです。
歴史ある福島の温泉は今後も日本中の人々の心に寄り添っていくことでしょう。