世代を超えて癒し続ける赤べこのグッズを紹介
目次
福島県会津地方の郷土玩具がネットで話題になっているのをご存知でしょうか?
3つの頭を持つ犬ケルベロスと合体した「ケルベコス」やユニコーンとコラボした「ユニベコーン」といったかわいらしさの中にある奇抜な発想とデザインがSNSで注目されました。
今回の記事では会津のみならず福島県民が愛して止まない赤べこのグッズ等をご紹介します。
古くから愛される魅惑のキャラクターにハマってみてください。
赤べことは?
べことは牛のこと。
丸いフォルムをした赤い牛の張子人形で、頭が上下左右に優しくゆらゆらと揺れるのが特徴です。
福島県民にはお馴染みの存在で、会津地方でなくても玄関に飾られる場合もあります。
赤い色には魔除けの意味も込められており、子供に託すものとして誕生しました。
由来も諸説あります。
- 平安時代に蔓延した疫病を払った赤い牛の伝説
- 会津地方で起きた大地震で壊れた円蔵寺の虚空蔵堂の再建のときに活躍した赤い牛の伝説
会津地方に天然痘がはやったときに赤べこの人形を持っていた子どもは病気にかからなかったという伝承もあるほど、古くから親しまれてきました。
参考記事:https://www.aizukanko.com/kk/aibase/01shirou/bussan/bussan_akabeko.htm
参考記事:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E3%81%B9%E3%81%93
【余談】
現在はほぼ聞きませんがかつて福島の食後の挨拶一種で「馬勝った べこ負けた」という言葉遊びが聞かれました。
食事後の「美味かった」が「馬勝った」と同音から生まれた洒落です。
そのおまけで「べこ負けた(牛が負けた)」という言葉が続きます。
赤べこが話題になったきっかけの5種類
これまでは福島のお土産品としての意味合いが強かった為、全国的には知られることがなかった赤べこ。
一気に知られるきっかけになったのは2013年にTwitterで話題になった3つの頭を持つ赤ベコ「ケルベコス」
ケルベロスはギリシア神話に登場する犬の怪物で様々なゲーム内に敵として表れます。
牙をむき出しにし、怯むことなく襲ってくるイメージのあるケルベロスが赤べこの親しみやすいルックスに。
常識を破る非常に斬新なもので一気に拡散されました。
これをきっかけに以下のような神獣とのコラボ作も誕生。
- ユニコーンとコラボした「ユニベコーン」
- ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つキマイラと融合した「キマイラベコ」
- ペガサスと合体した「ベコサス」
- 人間と合わさった「ミノタウベコ」
全5種はカプセルトイとしても製品化されています。
赤べこの色と見た目になることでどんな凶暴なものも一気にかわいく親しみある姿に早変わり。
福島県民でも思わず手に入れたくなるアイテムです。
参考記事:https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/15/news033.html
会津のキャラクター「赤べぇ」
赤べこをモチーフにした商品はこれまでも数多くあります。
公式キャラクターとして活躍する【赤べぇ】は電車やバスにデザインされているので一番認知されています。
また会津のみならず県内の観光地には数多くの赤べぇグッズがお出迎え。
他にも福島県の有名な菓子を製造するかんのやでは「会津あかべぇサブレー」という人気商品も販売中です。
公式ページ:https://www.aizukanko.com/kk/aibase/nanimono.htm
赤べぇサブレー:http://www.yubeshi.co.jp/fs/yubeshi/c/akabesabure
参考記事:https://matome.naver.jp/odai/2135809977778976601
最大のライバル非公式キャラ「赤べこちゃん」
福島県非公式ですが今風のキャラデザインが人気の赤べこちゃんもいます。
白べこちゃんと共に福島ユナイテッドFCの応援キャラクターとして活躍中!
スマホケースや赤ちゃんグッズにもなっています。
赤べこちゃんグッズ:https://suzuri.jp/akabeko_chan
Twitter:https://twitter.com/akabeko_chan?lang=ja
参考記事:http://fufc.jp/news_cat/201803021725
目を疑う赤べこ陶器
ゆらゆらと首が動くのが特徴的な赤べこ。
逆転の発想でその動きをさせない陶器も誕生しています。
しかも頭が陶器を貫通しているという一度見たら忘れられないインパクトも。
頭は突っ込み、胴体は外に出て宙に浮いている特徴が人気となりラインナップも充実。
- 赤べこめしわん
- 赤べこマグカップ
- 赤べこカップ
- 赤べこぐい呑
- 赤べこ急須
- 赤べこ箸置き
自分用にもプレゼントにも最適です。
参考記事:https://news.goo.ne.jp/article/jtown/region/jtown-293351.html
公式HP:https://www.irori-aizu.jp/
高速ヘドバン赤べこを制作する人も
ヘッドバンキング(通称ヘドバン)は主にロック、ヘヴィメタルで見られる曲のリズムに合わせて頭を上下に激しく振る動作のことです。
赤べこの頭が動くことにヒントを得て、高速ヘドバンをする”魔改造”を行った人物もいます。
目もLED化。
角も生やし鼻ピアス。
そしてロン毛という想像の斜め上をいく姿に。
それでもどことなくかわいらしさが残るのは赤べこが愛されキャラな証拠とも言えます。
参考記事:https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/mechanism01
八重の桜モデルの「Handsome blossom」
2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」で会津地方は盛り上がりを見せます。
このドラマの主人公である新島八重をモデルにして作った赤べこも登場。
幕末の戊辰戦争では銃を手に戦い、明治には進取の精神で「ハンサム」に生きた八重をイメージし名付けられました。
商品ページ:https://www.nozawa-mingei.com/shop/products/list.php?category_id=26
珍しいバニラアイス色の赤べこ
赤べこの特徴である赤い色をガラッと変えた変わり種。
「バニべこ」と名付けられたその色は甘いデザートを連想させます。
色が変わっても親しみやすい赤べこらしさが残っている所からも、不変のデザイン性を感じます。
部屋に飾ると瞬間、今風のおしゃれ感も出るのでプレゼントにも喜ばれることでしょう。
参考記事:https://vanilla-kagu.com/fs/design/c/vanibeko
限定コカコーラのデザインにも
赤べこをはじめ、会津を象徴する鶴ヶ城や起き上がり小法師がデザインされたコカコーラ「会津デザイン」ボトルも発売されました。
元々赤い色をしている赤べこは違和感なく自然に溶け込んでいます。
アニメにも赤べこが登場!
京都アニメーションで制作された、時定(ときさだめ)高校を中心に繰り広げられるシュールなギャグアニメ「日常」。
この作品の中にも赤べこが登場します。
福島だけではなく、全国的にも赤べこの認知度が高まっている証拠と言えるのではないでしょうか。
赤べこ祭りも大人気!
赤べこ発祥の地として知られる福島県河沼郡柳津町。
ここでは毎年赤べこ祭りが行われます。
『人々が材木を運ぶのに難儀しているとどこからか牛の群れが現れ、材木の運搬を手伝ってくれた。重労働で多くの牛が倒れる中で最後まで働いたのが赤色の牛だったといわれている。そのことから、赤べこが作られた。』
という赤べこの伝説が残ります。
この話を再現した「全国赤べこ丸太引き選手権大会」も開かれ、豪華賞品をかけ必死の姿でイベントを盛り上げます。
参考記事:https://fukuori.com/kitemina/event/2937/
参考記事:https://news.nicovideo.jp/watch/nw3952358
フリマアプリも赤べこだらけ
メルカリやラクマといった今人気のスマホアプリからでも赤べこグッズを探すことができます。
釣りに使う”赤べこルアー”、”赤べこモンチッチ”や”赤べこベア”といったキャラクターとの融合など、数多くの商品が扱われているのに驚かされます。
赤べこグッズを手軽に集めたいファンならフリマアプリは必須です。
メルカリ:https://www.mercari.com/jp/search/?keyword=%E8%B5%A4%E3%81%B9%E3%81%93
ラクマ:https://fril.jp/search/%E8%B5%A4%E3%81%B9%E3%81%93
思わず手に取りたくなる癒されデザインの赤べこ
無言で上下に首を動かす赤べこは昔から一種の癒しグッズとされていたのかもしれません。
そしてその汎用性の高いデザインだからこそ、数多くの派生商品が生まれてきました。
伝統と流行を兼ね備えた福島を代表する赤べこ。
思わず心がほっこりする動きに癒されてみてはいかがでしょうか。