福島県で作られるそば焼酎の種類や美味しい飲み方を一挙紹介!
目次
はじめに
お酒と一言で言ってもその種類はかなり豊富なもので、例えば焼酎一つとってみても原材料となる食材によりその風味や香りはかなり違ってきます。焼酎と聞くと芋や麦といったオーソドックスなものを思い浮かべがちですが、昨今ではその健康効果からそばを原料にするそば焼酎の注目度も高まっています。
芋や麦よりも歴史が浅くなおかつ産地も限られるそば焼酎は、実は福島県内でも作られています。この記事ではそば焼酎を選ぶポイントや県内で作られるそば焼酎の種類、さらには美味しい飲み方について紹介します。「焼酎は好きだけどそば焼酎は飲んだことがない」という方は、この機会にそば焼酎を試してみてはいかがでしょうか。
そば焼酎選びのポイントとは
この章ではまず、そば焼酎そのものの選び方のポイントについて紹介していきます。
そば焼酎の産地に着目する
そば焼酎は1973年に宮崎県五ヶ瀬町にある雲海酒造が、地域の特産品だったそばを広めるために作ったのが始まりであると言われています。
焼酎作りには美味しく透き通った水が肝心なのですが、宮崎県には純度の高い清流が流れていたため、今では年間を通してそば焼酎が作られるまでになりました。そんな宮崎県ではそば焼酎を製造するメーカーが多いため、人気ブランドが豊富に揃っています。味わいはすっきりと飲みやすく香りもきつくなくまろやかなものなので、そば焼酎を初めて飲むという方にもおすすめの産地です。
またそばの名産地として知られる長野県もまた、そば焼酎を世に広める役割を十二分に果たしたと言えます。そばの名産地ということもあり、長野県産のそば焼酎は味と香りが強く感じられるものが多いです。
そば焼酎に使用される麹に着目する
そば焼酎の二大産地として宮崎県と長野県を前述しましたが、そば焼酎を選ぶ際には焼酎の材料として使われる麹(こうじ)の種類についても目を通しておくといいです。
①そば麹
2004年に宝酒造がそば麹を開発したことから、近年ではそば100%というそば焼酎も出回るようになりました。そば麹を使ったそば焼酎は、何よりそばの風味や香りがぐっと強く感じられることが特徴的です。ただそば100%だとそば焼酎のクセも少々強めに感じられるため、焼酎のクセも含めて好きになれる方でなければ最初から挑むにはハードルが高いかもしれません。
②米麹および麦麹
そば焼酎としての風味や香りは損なわないものの、そば麹を使うよりも幾分マイルドに仕上がるのが米麹や麦麹となります。そば本来の味わいや香りが薄いと感じる方もいるでしょうが、その分クセがなくなり焼酎の香りが少し苦手な方でも飲みやすくなっています。そばの風味や香りが薄いものから挑戦してみて、もっと濃いものを飲んでみたいと思えたタイミングでそば麹使用の焼酎を新たに試してみる、というのがベターな順序と言えます。
そば焼酎の蒸留方法に着目する
そば焼酎では常圧蒸留と減圧蒸留のどちらか一方で作られていることが多いですが、そば焼酎選びではこの蒸留方法に着目してみるのもおすすめです。
①常圧蒸留
焼酎では原材料を発酵させてから蒸留し、一度蒸気にしてから再度冷却して液体に戻すという過程があります。この過程のことを蒸留と呼ぶのですが、昔ながらの製法として今に伝わっているのが「常圧蒸留」です。名前の通り気圧を下げないまま蒸留することから、素材本来の味わいや香りをしっかりと残した焼酎を作ることができます。
そば本来の風味が楽しめるそば焼酎では常圧蒸留を採用していることが多く、焼酎の飲み方としてソーダ割りやお湯割りが好きという方は、常圧蒸留のそば焼酎かどうかを一度確認しておくといいでしょう。ただし常圧蒸留では原材料が持つ雑味がクセとして残ることも多いので、クセが少ないお酒が好きという方には後述する減圧蒸留がおすすめです。
②減圧蒸留
その一方で、蒸留器内の気圧を下げて低音状態で蒸留する製法のことを「減圧蒸留」と呼びます。この減圧蒸留で作られた焼酎には雑味が少ないため、クリアな飲み口に仕上がるのが特徴的です。
そのためロックやストレートといった、割り材なしの飲み方を好む方にぴったりの蒸留方法となっています。
両方のタイプを飲み比べてみると分かることですが、お酒をちびちびと少量ずつ楽しみたい方は常圧蒸留、お酒の量は多めに喉越し良くごくごくと飲みたい方には減圧蒸留で作られた焼酎が適しているとも言えます。この章で紹介した選び方はあくまでも一般論ではありますが、あなた自身がそば焼酎を選ぶ際の一つの指標としてみると多少は選びやすくなるはずです。
また蒸留方法は上記二つ以外にもいくつかあるので、興味のある方はその他の蒸留方法について調べてみるのもいいでしょう。
福島県で作られるそば焼酎とは
前章では宮崎県と長野県がそば焼酎の二大産地であると紹介しましたが、実は上記の場所以外にもそば焼酎を作っているところはあります。その一つの産地として福島県があります。
二大産地に比べるとその種類こそ少ないですが、福島県産のそばをふんだんに使ったそば焼酎は基本的に飲みやすいものが多い印象です。この章ではそんな福島県産のそば焼酎をいくつか順に紹介していきます。
大いなる田舎あだたら
福島県大玉村のあだたら高原で栽培されたそばを原材料に使用しているのが、大玉村特産品である「大いなる田舎あだたら」です。原材料としてはそば70%、米麹30%となっており、そば自体の比率が高いことが特徴的です。
米麹を使用しているためそばの風味や香りはやや控えめなものの、通常の米麹を使用したそば焼酎よりはそばの比率がやや高いため、その風味が薄く感じられることはありません。口当たりが良くクセの少ないそば焼酎が飲みたいという方にはおすすめです。また焼酎の名前にもなっている「あだたら」は福島県中部にある活火山の「安達太良山」からもじられています。
名前つながりで紹介しておくと、福島県内には森林浴やキャンプを楽しめる「フォレストパークあだたら」という観光スポットもあります。マイナスイオンを浴びて癒されたいという方はこちらもおすすめです。
福島の風 出逢い
そば焼酎の産地としてはあまり知られていない福島県ですが、実は作付面積および収穫量の部分では北海道に次いで全国第2位に位置づけています。そんな福島県では2003年に福島大学と産学協同研究事業として開発し、会津産の玄そば100%で作り上げたのが「福島の風 出逢い」です。
通常のそば焼酎はすっきりとしながらもまろやかさが感じられる飲みあたりである一方で、原酒ともなるとそばの濃厚な風味と香りが楽しめる仕上がりになっています。2010年にはモンドセレクション最高金賞を受賞しており、その美味しさは実証済みと言えます。福島県内でも支持されるそば焼酎のブランドなので、有名どころから試したいという方にはうってつけです。
本格そば焼酎 かおり
福島県内のそばである「会津のかおり」をふんだんに使用しているのが、「本格そば焼酎 かおり」です。
この焼酎に使われている会津のかおりとはやや小粒ではあるものの製麺しやすく、味や香りなどの風味が優れているという品種的な特徴があります。実際に製麺する方によれば打っている時の弾力がうどんのようにコシがあると言われるほど、会津のかおりは製麺時に感じられる弾力が抜きん出ているようです。
そんな会津のかおりを使用したそば焼酎は、そばの香りを穏やかに楽しめて、なおかつまろやかで上品な口あたりとなっています。また平成の名水百選にも選ばれた「栂峰渓流水」を使用しており、福島の自然の恵みが凝縮されたそば焼酎と言えそうです。
そば焼酎の美味しい飲み方とは
焼酎と言えば割り材を使わずストレートやロックで飲む方もいますが、基本的には何らかの割り材を使って割って飲むものというイメージの方もいるかと思います。「割り材を使うと焼酎の味が薄まって美味しくない」と感じる方もいるでしょうが、そば本来の風味や香りをしっかりと楽しみたい方にもおすすめなのが「そば湯割り」です。
これは名前の通りそば焼酎をそば湯で割るのですが、日本酒の熱燗のようにお酒を温めることでそのお酒本来の味わいや香りが際立ってきます。これは元々クセの少ない焼酎でこそ飲みやすい飲み方で、「クセのあるお酒は苦手だけどそばの風味がもっとほしい」と感じた時におすすめの飲み方です。
また実際に飲んでみると、お湯割りよりもマイルドな風味になっているため意外に飲みやすいはずです。ここにもうひとアクセントつけたいという方は、そば湯割りした焼酎に梅干しを一つ入れてみてください。梅干の酸味と香りがそばの風味を良い意味で目立たせてくれます。
今回はそば焼酎をそば湯で割る飲み方をおすすめしていますが、この飲み方はそれ以外の焼酎でも案外楽しめるものです。例えば飲みやすい焼酎として知られる米焼酎や麦焼酎なんかには合わせやすい飲み方です。ただし芋焼酎のように元々味わいや香りが強い焼酎にそば湯を合わせてしまうとなかなかクセが強く感じられ、好き嫌いがはっきりと分かれてしまいます。
飲み慣れるとそのクセこそ芳醇な旨みが凝縮したものであることが分かるのですが、焼酎ビギナーの方が挑戦する場合はクセが少なく飲みやすいという口コミのあるそば焼酎と合わせてみることで、一人でも飲み切れるかもしれません。
まとめ
福島県がそばの名産地であることはあまり知られていないように、県内で作られるそば焼酎もまた知名度はそれほど高くないかもしれません。しかし福島県産のそばと清流から作られるそば焼酎はクセが少なく飲みやすいため、焼酎ビギナーの方でも挑戦しやすい味わいとなっています。
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