福島がもっと発展するために。
地元の を応援するメディア。

2020.01.17

福島のお米の美味しさをそのまま伝える自然郷の日本酒とは

よかっぺボタンを押して
このチャレンジを応援!

1よかっぺ

はじめに

日本屈指の米どころである福島県では、各所で日本酒の醸造が盛んに行われています。そんな蔵元の一つとして「大木代吉(だいきち)」があります。また福島県の矢吹町で日本酒作りをしている代吉が手掛ける代表ブランドでもあるのが、今回の記事で紹介する「自然郷(しぜんごう)」です。

この記事では自然郷という日本酒ブランドの紹介と、自然郷の品質を支える代吉とはどんな蔵元であるのかについて解説します。

開拓者の町で日本酒作りに励む代吉とは

どんな蔵元なのか福島県で日本酒作りに日夜勤しむ代吉は、矢吹町に本店を構えています。かつて「行方野(ゆきかたの)」と呼ばれていた矢吹町も、当初は荒涼とした大地が広がるだけの原野だったそうです。

行方野と呼ばれていた明治時代では宮内庁の御猟場として利用され、また戦時中には陸軍の飛行場として利用されていた歴史があります。そんな行方野は水利が悪かったことから農地として開墾することが難しく、長年にわたり農地として利用されることはありませんでした。

しかし時代が進み1956年になると国家プロジェクトとして、鶴沼川の羽鳥湖から水路を作ることが決定されます。その過程でもいくつかの難題が立ちはだかりましたが無事に開墾され、荒涼としていた大地も今では緑豊かな田園地帯へと変化しています。そんな矢吹町は日本三大開拓地としての歴史があり、先人達がフロンティアスピリットを以て開墾した情熱が生き続ける町であるとも言えます。

先人達が作り上げた自然豊かな風景を後世へとつなげるため、大吉では地域活動へも精力的に参画しています。例えば近年では後継者問題による離農が進み休耕田も増えていることから、代吉では自社田を所有することで休耕田の有効活用に取り組んでいます。

また代吉は矢吹町唯一の蔵元であるため、地域環境に配慮した日本酒作りを行っています。例えば自社ブランドである「開拓のうた」は姉妹都市である東京都三鷹市との交流事業を記念した、矢吹町オリジナルブランドの純米酒となっています。矢吹町神田地区の田んぼで育てられた酒米の五百万石を使用し、そのお米の美味しさを大事にしながら代吉が日本酒作りを実践した一品です。

「醸造を通じて豊かな食を提供し、顧客·取引先·自然·従業員、地域と共に栄える」という経営理念の元に、代吉は地域密着型の蔵元として精力的に事業を展開しています。

代吉が手がける「自然郷」とはどんな日本酒か

矢吹町唯一の蔵元である代吉では、自社オリジナルの日本酒ブランドをいくつか手がけています。その中でもまずは代表ブランドである「自然郷」について、その魅力を紹介しておきましょう。

自然郷とはそもそも蔵元四代目の大木代吉が、米だけを原料とするお酒作りを目指したことがきっかけで作られた日本酒です。当時では珍しかった契約農家から買い上げた有機米だけを使用し、1974年の時点で「無添加酒-自然郷」を発売し始めました。またこの自然郷という名前は、矢吹町の豊かな自然への誠意を込めて名付けられたと言われています。

「純米酒」という言葉が世間に浸透していなかったこともあり、発売当初はなかなか本数が売れず相当苦労したようです。しかし高品質の日本酒が世間的に評価されるようになると、自然郷は日本酒愛好家の方達に広く愛されるようになりました。自然郷では福島県オリジナルの酒米となる「夢の香」を使用しており、一部では同じく酒米の五百万石を上回る品質の良さが評価されています。

精米しても砕けにくいのに吸水性が高く、醪(もろみ)によく溶ける軟質の夢の香でしか出せない味わいが、自然郷という日本酒には凝縮されています。お米本来の甘みが存分に活かされてており、麹の甘みや酵母の華やかな香りが酒米の美味しさをよく引き立ててくれています。蔵元の代吉曰く、「一杯目は栓を開けた瞬間に立ち上る軽やかな微炭酸と穏やかな香りを、二杯目は移り行く季節を感じるようにゆっくりと変わっていく質感を味わって欲しい」という願いが込められた日本酒です。

福島県のお米の美味しさを十分に生かした自然郷では、以下の種類がラインナップされています。

①自然郷 大吟醸 磨き50%

精米歩合50%の酒米で作られる磨き50%は、なめらかな喉越しとキリッと引き締まった辛みが特徴的な大吟醸です。華やかな香りが強く冷やで飲んでもその旨みと香りが楽しめます。

②自然郷 純米大吟醸 凛 中取り

大吟醸らしい華やかな香りはそのままに、より軽い飲み口に仕上げたのがこの「凛 中取り」です。醪を絞って流れ出た日本酒の真ん中の部分のみを使っているため、日本酒としてバランスの取れた味わいで飲みやすくなっています。

③自然郷 BIO 特別純米

代吉独自の生酛系酒母を用いて醸造したのが、この「BIO 特別純米」です。乳酸菌に由来する爽やかな酸味と後味として広がるすっきりとした甘みのバランスが良く、どの温度でも美味しく召し上がれます。

④自然郷 藁入(わらいり)

お米が持つ旨みを最大限に引き出すため時間をかけて丁寧に醸造したのが、この「自然郷 藁入」です。果物を思わせるフルーティな香りとまろやかな味わいが口に優しく、日本酒でも比較的飲みやすい部類にあたります。

⑤舟出(ふなだし) にごり活性酒

純米酒12月から1月頃という新酒の時期限定で飲めるのが、この「舟出 にごり活性酒」です。生酒らしい濃厚な旨みと、活性にごりならではの微炭酸の刺激が心地良い日本酒です。

⑥自然郷 円融純米

福島県産の五百万石と夢の香という2種類の酒米をブレンドして作られる「円融純米」は、低温貯蔵でじっくりと醸造されるため非常に飲みやすく仕上がっています。やわらかなガスの舌触りと丸みのある味わいが特徴的です。8月から10月の間の限定出荷となるため、その点だけ注意しなければなりません。

ここでは自然郷のごく一部のみを紹介しましたが、自然郷の種類は上記以外にも数多くあります。福島県オリジナルの酒米で作られた日本酒が飲みたい方にはうってつけのブランドとなっています。

自然郷以外の日本酒ブランドとは

代吉の代表ブランドとしてまず自然郷を紹介しましたが、実はこの自然郷以外にも代吉が手がける日本酒ブランドはいくつかあります。この章では次に、自然郷以外の日本酒ブランドについても併せて紹介しておきましょう。

①楽器正宗

矢吹町はかつて宮内庁の御猟場であったと前述しましたが、二代目代吉が君が代の作曲者とされる奥好義(おく よしいさ)から次のような言葉を言われたそうです。

「酒造りも楽器を奏でることも、元は同じく神様への捧げ物」

二代目代吉は既成概念を物ともせず大木代吉本店の基礎を築き上げた人物として知られており、そんな二代目の志を受け継いだ日本酒として「楽器正宗」があります。

楽器正宗のブランドとしては適度な酸味と甘み、柔らかなガスの舌触りがバランス良く合わさった「本醸造 無濾過原酒」、中取りならではの甘みと酸味のバランスの良さがある「本醸造 中取り」、果物を思わせる柔らかな味わいが特徴的な「本醸造 別撰」、別撰とはまた一味違った旨みのある「本醸造 別撰中取り」があります。

楽器正宗は冷やで楽しむのが蔵元おすすめの飲み方です。

②リキュール各種

代吉では日本酒作りだけでなく各種リキュール作りにも力を入れています。そのどれもが香料および保存料を使用しておらず、自然の恵みをそのまま活かした風味や香りが楽しめます。

・自然郷 梅酒

低温熟成させた日本酒に、土作りから丹念に時間をかけて育てた梅を漬け込んだリキュールです。そのままの日本酒ではお米本来の甘みが強いため、梅酒用の日本酒ではあえてその甘みを抑える作り方をしています。日本酒の甘みをあえて抑えたことで、梅が持つ爽やかな香りや酸味が際立つ味わいになっています。

・自然郷 ヨーグルト酒

日本酒ベースはそのままに、酸味の立つヨーグルトを合わせたのがこの「ヨーグルト酒」です。

ヨーグルトを入れることでまったりとした味わいではあるものの、そこにポンカン果汁を加えたことで、柑橘系の風味も合わさり意外にもあっさりと飲めます。甘すぎるリキュールが苦手な方にもおすすめできる、洗練された大人のリキュールに仕上がっています。

・自然郷 卵酒

現在は売り切れていますが、参考程度に「卵酒」についても併せて紹介しておきます。

純米酒ベースは同様でありながらも、そこに発芽玄米酒や新鮮な卵、バニラビーンズを合わせたのがこの卵酒です。カスタードクリームのようなまったりとした甘みが美味しいリキュールで、海外のホットドリンクであるエッグノッグの和風版とも言える仕上がりとなっています。

③こんにちは、料理酒

自然郷の失敗から生み出された料理酒の先駆けと言える存在が、この「こんにちは、料理酒」です。四代目女将がたまたま料理に甘口の自然郷を使ったところ、意外にも料理が美味しくなったことから考案されたのがこの料理酒です。

酒粕の旨みを十分に活用した「こんにちは、料理酒」や、お米のみの原材料で仕上げた「こんにちは、PREMIUM料理酒」がラインナップされています。少量でも食材の持ち味を損なわず、料理に旨みとコクを添えてくれる料理酒は、多くのプロ料理人から愛用されるほど高品質です。

まとめ

代吉では日本酒だけに縛られないお酒作りに長年取り組んでおり、素材の美味しさを殺さずに最大限生かすお酒作りにこだわっています。日本酒を将来的に作り続けるためには人を育てることはもちろん、自然を守り続けることも同時にしていかなければなりません。そうした蔵元が果たすべき社会的役割もきちんとこなしつつ、代吉は日本の田園風景を守る蔵元として今日も日本酒を作り続けています。

福島県矢吹町の地で醸造文化の一端を支える代吉が作った各種お酒については、インターネット通販で購入することができます。またふるさと納税のお礼品としても設定されているため、興味があれば以下のサイトも参照してみるといいでしょう。

▼参考サイト▼

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/07466/686004?area_prefecture_famous-products

ふるさと納税で福島を応援しませんか?

大木代吉のある、福島県矢吹町をふるさと納税で応援しましょう。

「ふるさと納税」とは、ご自身の生まれ育ったふるさとや、愛着のある地を応援することの出来る寄附金制度です。

ふるさとやゆかりのある地、応援したいと思う区市町村に寄附をすることで、寄附主のあなたが今お住まいになっている区市町村の住民税や所得税が軽減されます。

内容によっては、返礼品を受け取ることもできます。

「ふるさとを応援したい。」
「ふるさとの力になりたい。」
「お世話になったあの地に何か恩返しがしたい。」

そんなお気持ちを、ふるさと納税を通して伝えてみませんか。

福島県矢吹町によるふるさと納税の寄附金の使い道は、以下の通りです。

  • 令和元年台風19号被災による支援
  • ふるさとの未来を担う子どもの教育・育成対策事業
  • ふるさとの自然・環境の保全に関する事業
  • 動物の愛護及び管理に関する事業
  • その他、上記に掲げる事業以外でまちづくりに関する事業

福島県矢吹町では、自然郷の他にも、やまさ味噌こうじ店の生麹のセットなど、数多くの返礼品があります。
さらに、西村屋珈琲店で焙煎される自家製の珈琲豆や地酒や福島牛などもセレクトされ、特産のはとむぎを使用したお茶や自然派化粧水なども用意されています。
これだけの返礼品があると、目移りしてしまいますよね。
矢吹町の魅力を思う存分、堪能してみてください!

福島県では矢吹町の他にも、各市町村でふるさと納税を実施しています。
ぜひチェックしてみてくださいね。

よかっぺボタンを押して
このチャレンジを応援!

1よかっぺ
SHARE
top