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2020.01.13

ふくしま産業賞学生賞で魅力ある学校が表彰されている

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福島県では、地元福島に様々な面で貢献している人たちを表彰する、「ふくしま産業賞」という企画が存在します。

ふくしま産業賞は、福島に貢献した個人や企業、団体などに贈られますが、もう一つ学生部門も好評を呼んでいます。

学生部門のふくしま産業賞で表彰された、最新の学校を紹介します。

ふくしま産業賞の学生部門で、学生金賞を受賞したのが、「会津農林高校(会津坂下)」です。

学生部門・学生賞金賞「会津農林高校」

会津農林高校は、人と種をつなぐ会津伝統野菜専攻班が、伝統野菜の普及に貢献をしたのが評価の対象になりました。

会津農林高校の会津伝統野菜専攻班は、野菜の需要拡大に向けて、以下の点を考慮しています。

具体的には「安全・安心な栽培方法の確立」、「販路拡大と認知度向上」、「六次化商品開発と経営改善」になり、それら3つの点で活動を行っているのです。

会津の伝統野菜としては、立川ゴボウと小菊カボチャ、慶徳タマネギなどがあり、会津農林高校の生徒たちは地元の農家から野菜の種を提供してもらって、細心の注意を払いながら栽培しています。

当然のことですが、栽培する際には農薬や化学肥料は使用していません。

その結果、農産物の国際認証でもある「グローバルGAP」を取得し、それが大きな話題になりました。

生徒たちは、生産環境の改善に今後も努力していきたいと抱負を語っていて、今後が楽しみなところです。

学校では福島県内に首都圏の消費者を招待して、県産品についての正しい知識を伝えました。

会津農林高校の今回の活動様子については、テレビや新聞などのメディアで代々的に報じられ、会津の伝統野菜の認知度が一気に高まることにも繋がりました。

当然のことかもしれませんが、「福島県産品は安心・安全だ」という認識の向上にも、大きな貢献をしてくれました。

生徒たちが作った野菜は、地元にある道の駅などでも販売されており、たくさんの人から親しまれています。

さらに小学校で食育活動も展開しており、ごぼうスティックや小菊カボチャパイなど、様々な種類の商品開発にも力を入れているのです。

学校では模擬会社を複数設立しており、そこで商品の開発やコスト削減の方法など、色々なことに挑戦しています。

2017年度の会津伝統野菜の販売額としては、活動を開始した2013年度と比較すると、その4倍にあたる100万円になっていました。

このような努力が高く評価されるようになり、ふくしま産業賞学生部門の金賞を受賞することになったのですが、それがきっかけで会津の伝統野菜の認知度は徐々に高まっているようです。

会津農林高校の代表でもある小野康平さんは、「先人がつないできた宝物を若い力で後世に残したい。ブランド化を目指す」と意気込みを語っていました。

人と種を繋ぐ会津伝統野菜専攻班の詳細は、以下の通りです。

設立は2013年、代表生徒は小野康平、生徒数18人、住所は会津坂下町曲田1391(学校)です。

学生部門・学生賞銀賞「郡山女子大・短期大学部(郡山)「しみちゃんズ」

ふくしま産業賞、学生部門の金賞としては、郡山女子大・短期大学部(郡山)「しみちゃんズ」もあります。

こちらの学校は、葛尾村の復興を後押したことが高く評価されました。

葛尾村では様々な野菜を栽培していますが、その中でも特産品であるじゅうねん(エゴマ)と凍み(しみ)餅を利用して作った加工品の開発を行っています。

葛尾村は東京電力福島第一原発事故による避難指示が出ていましたが、2016年の6月に帰還困難区域を除いて解除されました。

それが地域の復興を大きく後押ししたのかもしれません。

学生たちは村内でじゅうねんの栽培に挑戦しており、苗植えを始め、摘芯や草むしり、収穫作業など一連の過程を地元農家の指導によって行っているのです。

そのようにして収穫された種子と、夏場に摘芯した葉の粉末などを用いて、マフィンやクッキー、さらには会津地方で有名な郷土食であるしんごろうなどの商品を開発しています。

郡山女子大・短期大学部では、凍み餅を使用した商品開発も注目を集めていて、この企画は消費向上を目指している村からの要請が背景にあります。

そのようにして始まったプロジェクトは、たくさんの人に特産品の魅力を把握してもらえるように、試行錯誤をしながら開発を続けているのです。

プロジェクトでは、水に浸す時間の長短によって食感が変わることを発見し、その結果パイやおかき、ふりかけなど多種多様なメニューを作り出したのです。

今回は伝統食品としてはもちろん、日頃から食卓に並ぶような食材としても、新規の調理方法を模索しています。

2018年8月に開催された「葛尾村盆踊り」では、様々な種類の商品を販売したことで話題になりました。

11月のかつらお感謝祭では、新しいメニューを提供しています。

研究リーダーでもある藤瑞穂さんは、「農業の大変さを知った。商品開発を通じて葛尾村の現状を発信し、復興に貢献していく」と抱負を示しています。

「郡山女子大・短期大学部(郡山)「しみちゃんズ」の詳細は、以下のようになります。

設立は2016年12月、研究リーダー佐藤瑞穂、学生数35人(大学10人、短大25人)、住所は郡山市開成三丁目25の2(学校)です。

賞状

学生部門・学生賞銀賞「西会津高(西会津)西高魅力発信隊」

ふくしま産業賞の学生部門では様々な学校で金賞を受賞しましたが、「西会津高(西会津)西高魅力発信隊」も話題になりました。

こちらの学校は、特産品を活用した新商品が評価されました。

西会津高(西会津)西高魅力発信隊は、西会津町の良さはもちろん課題なども一緒に学び、高校生の視点から、その魅力を発信しているのです。

また街の特産品などを活用した新商品の開発もしており、できた商品を販売するなどして、地域の活性化にも貢献しています。

2015年には、地元特産である「車麩(くるまふ)」を使用して、製麩場と菓子店の協力のもと、新しいお土産品でもある「車麩ラスク」の開発にも乗り出しました。

ここでは「フフフッスイーツ」をコンセントに掲げ、毎年2月22日に新風味を発表することにしています。

新しい発想を取り入れるのが西高魅力発信隊の特徴になり、魅力でもあるのです。

商品の開発は1年生を中心に行われており、現在はバターシュガーや焙じ茶、コーヒー牛乳の3種類の商品を販売しています。

それらの商品はもちろん、他の商品についてもたくさんの人に知ってもらうため、町内のJR野沢駅などでも宣伝活動を行っているのです。

ここではSLの乗客で商品を販売しており、加えて首都圏でも販売活動を展開しています。

2017年にはミネラル野菜や地元の産米、そしてホワイトコーンを使用したカレープロジェクトも開始しています。

プロジェクトでは様々なレシピを考案して、地元の飲食店などで試作品を作ることにも力を入れていて、2019年中の発売を目標にしていると言います。

他にも、菌床シイタケを用いた「西高オリジナルおむすびワークショップ」の開催も注目を集めるなど、地元町民との交流も活発に行われています。

さらに会津地方の伝統的な野良着である「猿袴(さっぱかま)」をデザインして、その商品を発売するプロジェクトも立ち上げています。

このように西高魅力発信隊の活躍ぶりには、素晴らしいものがあります。

西高魅力発信隊の部長である斎藤月菜氏は、「地域活性化に向け、高校生にしかできないことをやっていきたい」と意気込みを語っています。

西会津高(西会津)西高魅力発信隊の詳細は、以下のようになります。

設立は2015年5月、部長は斎藤月菜、部員11人、住所は西会津町野沢字上條道東甲256(学校)です。

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学生部門・学生賞激励賞「福島学院大短期大学部情報ビジネス学科木村ゼミ若旦那図鑑」

ふくしま産業賞の学生部門には学生激励賞があり、「福島学院大短期大学部情報ビジネス学科 木村ゼミの若旦那図鑑」が受賞しました。

情報ビジネス学科の木村ゼミは、県北地方の温泉街の魅力を発信する、無料冊子「若旦那図鑑」を2014年から発行しています。

これまでに五号までを発行しており、読者層としては女性を設定した内容なのが特徴で、旅館やホテルで仕事をしている若旦那に着目しています。

それによって各温泉の魅力や特徴、それぞれの自慢の食なども伝えています。

木村ゼミでは、福島の観光や農産物の安全性などを全国にPRする、福島県の風評対策提案事業の認定を受けたことでも話題になりました。

その第一弾が福島市の土湯温泉になり、情報ビジネス学科長でもある木村ゼミの木村信綱准教授の学生たちが、旅館の後継者を一人一人取材するといった活動をしています。

学生たちは冊子や写真構成、レイアウトといった企画や編集を行っています。

取材では、取り上げた人物に対して「クール系正統派イケメン若旦那」といったキャッチコピーを付けるなど、たくさんの人に関心・興味を持ってもらえるように、工夫を施しているのが特徴です。

実際に首都圏で配布すると「詳しい話を聞いてみたい」、「実際に会ってみたい」など、たくさんの女性が冊子に興味を持ってくれたと言います。

木村ゼミの詳細は以下のようになります。

設立2007年4月、学生数8人、住所は福島市本町2の10(福島駅前キャンパス)です。

木村ゼミの若旦那図鑑に興味がある方は、確認してみるのも良いかと思います。

以上のようにふくしま産業賞省の学生部門では、多くの学校が各賞を受賞しています。

福島県では、地元福島に貢献した人に対して、ふくしま産業賞なる企画を設けて表彰しています。

福島県の再建に貢献した個人や企業、団体などが対象になりますが、学生部門も設けられており、様々な学校が選ばれています。

現在も募集されていて、次回も前回同様に魅力的な学校が表彰されることでしょう。

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