福島県を代表するご当地麺の白河ラーメンおすすめ店
目次
はじめに
全国各地にご当地麺と呼ばれるB級グルメがありますが、それは福島県も例外ではありません。福島県と言えば喜多方市発祥の「喜多方ラーメン」が有名ですが、その喜多方ラーメンと同等の人気を誇るのが白河市発祥の「白河ラーメン」です。
この記事では福島県を代表するご当地麺と言える白河ラーメンの、おすすめ店について紹介します。一日でラーメン店を何店舗も食べ歩くほどのラーメン通という方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
白河ラーメンってどんなラーメン?
冒頭でも前述したように、白河ラーメンは喜多方ラーメン同様に人気のあるご当地麺です。ただ日本全国のご当地麺を網羅しているという猛者でもない限り、白河ラーメンについて聞いたことがない方もいるかもしれません。白河ラーメンのおすすめ店を紹介する前に、この章ではまず白河ラーメンとはどのようなラーメンであるかを簡単に解説しておきます。
白河ラーメンの歴史
白河ラーメンはそもそも、今は亡き「とら食堂」初代店長である竹井寅次さんから端を発しています。竹井さんが作るラーメンが美味しいと評判になり、市内から修行したいと申し出る人が次々と彼の弟子になりました。そして修行を積んだ人たちが新たにラーメン店を立ち上げ、それらの店で修行を積んだ人がまた店を立ち上げていくという連鎖が起こり、現在の白河ラーメンが普及したと言われています。
今では白河市内にラーメン店が100軒近く点在しているだけでなく、都内近郊にも白河ラーメンを提供するラーメン店が広まっています。
白河ラーメンの特徴
白河ラーメンが普及した歴史について触れたところで、次に白河ラーメンの特徴について紹介しましょう。
まず白河ラーメンのスープは鶏ガラと豚ガラを弱火で煮込んで作られます。基本的には醬油味の澄み切ったスープを提供する店舗が多いです。
スープに合わせる麺は木の棒で打った手打ち麺に包丁で軽く切れ目を入れ、手もみしてひねりを加えます。中太の幅広な多加水麺に仕上がっており、もちもちとした食感ながらもつるりと喉越しが良いのが特徴的です。
さらにラーメンに合わせる具材はチャーシューにメンマ、海苔、ほうれん草を乗せる店舗が多いです。最近では見かける機会が少なくなっていますが、昔ながらの作り方にこだわる店舗ではチャーシューの縁に食紅を塗り、炭火で焼いてから醤油で味付けしたものを使うことがあります。
また白河ラーメン好きの方の間では、白河ラーメンはワンタン麺で食べるという傾向があります。ラーメン店の多くが手打ちの自家製麺を提供していますが、ワンタンの皮まで手打ちして出すところもあるほどのこだわりぶりです。店舗によって餡の量や皮の質感など違いがあるので、ここでも店舗それぞれのこだわりを垣間見ることができます。
ベースとしては上記で紹介した通りですが、竹井寅次さんが築き上げた伝統の味を受け継ぐ店舗のラーメンは別名「とら系」と呼ばれることもあります。またとら系以外にも独自の進化を遂げた白河ラーメンというのも白河市内にはいくつかあります。
これらの店舗については以下で詳しく紹介していきます。
白河ラーメンのおすすめ店
白河ラーメンの大まかな特徴を簡単に把握したところで、この章ではさっそく白河ラーメンのおすすめ店と、白河市周辺地域にある人気のラーメン店をいくつかピックアップして順に紹介していきます。
とら食堂
白河ラーメンの生みの親である竹井寅次さんが創業したお店は二代目が受け継ぎ、今なお変わらぬ一杯を提供しています。
麺は白河ラーメンらしい幅広のちぢれ麺で、つるつるとした食感でスープが良く絡みます。また具材のチャーシューは縁に食紅を塗り縁を焼いた昔ながらのものを使用しており、薬味として用意される玉ねぎのみじん切りをスープに入れればさっぱりとした味にチェンジすることも可能です。ワンタンが好きな方であれば、もちもちとして皮が美味しい焼豚ワンタン麺もおすすめです。
手打中華 すずき食堂
とら系の白河ラーメンを食べたい方におすすめなのが、市内外にファンが多いすずき食堂です。
鶏ガラと豚ガラを丁寧に煮込んで作られるスープは澄み切っており、縮れ麺との相性抜群です。ラーメンに合わせる具材もメンマに海苔、ほうれん草とシンプルで、もも肉で作られたチャーシューはあっさりと脂少なめながらも柔らかいです。また手打ちで作られるワンタンも皮がもちもちとして美味しく、とら食堂一番弟子の肩書きは本物であることを感じさせてくれます。
手打ちラーメン 英(はなぶさ)
白河ラーメンと言えば醤油ラーメンのイメージが強いですが、塩ラーメンも美味しいのがここ英です。
鶏ガラの香りも豊かな澄み切ったスープは色鮮やかで、チャーシューやほうれん草、海苔といったシンプルな具材がスープの旨みを邪魔していません。やや細めのちぢれ麺があっさりとしたスープに絡み、食欲をそそられます。
また英では鶏ガラの風味もしっかりとした塩ラーメンが人気で、醬油味よりも塩味が好きというファンの方も多数いるようです。サイドメニューの餃子もニンニクがしっかりときいていて美味しいのでおすすめです。
火風鼎(かふうてい)
あっさりとした白河ラーメンの風味が好きな方におすすめなのが、白河ラーメンの人気店でもある火風鼎です。
自家製の平打ち中太麺はもっちりとした噛みごたえのある歯ざわりで、甘みさえ感じさせてくれる澄んだ醬油味のスープがよく絡みます。チャーシューは昔ながらの製法を守っているため薫香がありますし、もも肉だから脂が少なめでも柔らかく美味しいです。具材として乗っている白髪ネギと青ネギがシャキシャキとして程よく辛味があり、やわらかなスープの美味しさを際立たせる良いアクセントになっています。
あずま食堂
南湖公園の近くにあり地元客だけでなく、観光客でも賑わっているのがここあずま食堂です。
あずま食堂の麺は小麦粉を数種類ブレンドして作られる伝統的な製法のため、白河ラーメンらしくもちもちとした食感が魅力です。白河ラーメンと言えば醬油味ですが、あずま食堂のおすすめは白ミソタンメンです。白味噌と白ごまを合わせた「秘伝のみそ」で味付けされたスープは、コクがあるのにあっさりとしています。具材として上に乗せられた野菜の甘みが味噌味のスープによく合っています。またあずま食堂では餡がたっぷりと詰まった大ぶりな餃子も美味しいと評判です。
白河手打ラーメン かづ枝食堂
新白河駅に程近いかづ枝食堂では、良い意味で白河ラーメンらしくない辛子タンメンが看板メニューです。
自家製の中太ちぢれ麺は辛子がピリリときいた味噌味のスープによく絡み、具材であるたっぷりの野菜の甘みもスープの味を際立たせてくれます。焦がしニンニクの香りもガツンとくるパンチあるスープですが、ガッツリとした味わいがクセになる一杯です。
本宮家(ほんぐうや)
チャーシュー好きの方におすすめしたいのが、地元客から人気を集める本宮家です。
本宮家の麺は中太ちぢれ麺でスープとの相性が良いことはもちろんですが、特に具材であるチャーシューが分厚く食べごたえがあります。このチャーシューが分厚いのに柔らかくて香ばしく、コクのあるスープにも負けない味わいです。自家製チャーシューをたっぷり楽しみたいならチャーシューメンがおすすめですが、野菜の甘みも一緒に楽しめる焼豚タンメンも美味しいです。
茶釜食堂
昔ながらの支那そばの味を守り続ける茶釜食堂は、いわゆる「とら系」ではなく「茶釜系」と呼ばれることもあり地元客から長く愛され続けるお店です。
中太ちぢれ麺であることは白河ラーメンと同様ですが、少しやわらかめの食感です。醬油味のスープは生姜の風味が特徴でさっぱりと食べられますし、塩味や味噌味のラーメンも美味しいと定評があります。自家製のチャーシューはやわらかくタレの味が染み込んでおり、個性豊かなスープの味わいと絶妙にマッチして美味しいです。
さがわ食堂
東館駅から徒歩5分のところにあるさがわ食堂では、あっさりとしたシンプルなラーメンが頂けます。
特に人気なのは大ぶりなの野菜がたっぷりと麺の上に乗せられたタンメンです。日頃の野菜不足を解消できそうなくらい山盛りにされた野菜は甘みがあり、その甘みが染み出たスープはあっさりとして食べやすいです。中太ちぢれ麺がスープによく絡んで食が進み、量が多く見えますがぺろりと食べ切れてしまうクセのない美味しさです。
二代目いまの家
しっかりと旨みあるスープの白河ラーメンが楽しめるのが、新白河駅近くにあるここ二代目いまの家です。
ラーメンの具材として乗せられる3種類の部位から作られたチャーシューも炭火の香りがしてもちろん美味しいですが、動物系の旨みが後から押し寄せてくるスープは格別です。コシのある中太ちぢれ麺がツルツルとして美味しく、醬油の上品な酸味さえ感じられます。またいまの家で作られるワンタンは餡に生姜の風味がきいており、ツルツルとした皮の歯ざわりです。
今回は白河ラーメンらしいものとそうでないものを一緒に紹介しましたが、福島県には喜多方、白河、郡山といったラーメン激戦区が複数あるため県内だけでもかなりの種類のラーメンを楽しめます。ラーメンが好きという方は何かの用事のついで、もしくは個性豊かなラーメン店をはしごするためにぜひ一度福島県まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
自分の好きな都道府県や市町村を選んで納税できるふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」では、福島県白河市に寄付することも可能です。白河市に寄付した場合にはお礼品として白河ラーメン5食セットを貰えます。ふるさと納税に興味のある方はこちらも検討してみるといいでしょう。
▼参考サイト▼
ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」 http:// https://www.furusato-tax.jp/product/detail/07205/
そもそも「ふるさと納税」とは?と思う方もいらっしゃるでしょうか。
ふるさと納税とは、ご自身の生まれ育ったふるさとや、愛着のある地を応援することの出来る寄附金制度です。
生まれ育ったふるさとやゆかりのある地、応援したいと思う区市町村に寄附をすることで、寄附主のあなたが今お住まいになっている区市町村の住民税や所得税が軽減されます。
内容によっては、白河ラーメンのように返礼品を受け取ることもできます。
「ふるさとを応援したい。」
「ふるさとの力になりたい。」
「お世話になったあの地に何か恩返しがしたい。」
そんなお気持ちを、ふるさと納税を通して伝えましょう。
ちなみに、福島県白河市によるふるさと納税の寄附金の使い道は、以下の通りです。
- 令和元年の台風19号被害による支援
- 小峰城清水門復元プロジェクト
- 本を心のオアシスにするまちづくり
- 未来のひとづくり応援事業
福島県白河市では、白河そばや白河ラーメンの他にも、白河高原清流豚を使用したウインナーやカレー、地酒、伝統工芸品の相馬焼など、約190点あまりの返礼品が用意されています。
福島県白河市を「応援する気持ち」「愛する気持ち」をかたちにしてみませんか。
その他、福島県内の各市町村でもふるさと納税が実施されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。