親父の小言はタメになる格言がたくさんある
福島県浪江町の名産と言えばなみえ焼そばが有名ですが、その他にも様々な名産品が存在しています。
「親父の小言」もその一つであり、こちらは色々な名言を記載した商品などを提供していることから、たくさんの人から親しまれているのです。
親父の小言自体の歴史は古く、それは江戸時代まで遡ることができます。
福島県浪江町では様々な製品を提供していますので、興味を持たれる方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
浪江町で人気の親父の小言について、その歴史や商品などを紹介したいと思います。
親父の小言とは何か?
「親父の小言」は、1850年頃に江戸で流布したと言われる処世訓のことです。
それ以降、多くの処世訓が出てきましたが、昭和初期に福島県浪江町にある古刹「大聖寺」の住職が、これまでの処世訓を整理し、それを家族や信徒たちに残したものが現代版「親父の小言」の始まりです。
処世訓だけでも味わいのあるものですが、処世訓を商品と一体化することで、その魅力が広がっていきました。
商品化されたのが昭和30年代に入ってからで、その当時浪江町のマツバヤが許可をもらい、社員である書家の鈴木謙氏が額装品として売り出したことで知られるようになりました。
その独特な味わいのある書体に注目が集まり、時代を超えた今でもなお魅力的なメッセージが、たくさんの人の心を魅了しています。
その後、親父の小言の人気は一気に高まり、瞬く間に全国に広まることになります。
特に東日本大震災後は、「親父の小言」は復興を願うオリジナルブランドとして蘇ってきたのです。
当時、「親父の小言と冷酒は後で効く」ということわざが知られていたこともあり、深酒する人が多いような居酒屋でよく見かけていました。
また「小便は小便所へしろ」という格言が含まれていることもあり、小便がはみ出すことの多いトイレなどにも、よく貼られていたという話があります。
最古の版本
親父の小言は江戸時代から見られることから、その記述が残されている文献はとても貴重です。
どのようなものに記されているのか紹介します。
「嘉永版」
親父の小言は、現存する版本の中では最古の版本とされており、唯一の江戸時代の版本であることが分かっています。
元々は嘉永5年(1852年)の版であり、全部で81箇条の小言が記載されているのが特徴です。
小言の中には、「施主」や「神田住」の記述があることから、神田にいた人たちが施しのために自費によって出版し、無料にて周りの人たちに配布したものと言われています。
親父の小言は2013年に発見されることになりますが、この発見により少なくとも江戸時代後期より前に存在していたことが判明しました。
その後、成田山仏教図書館でも「親父の小言」の写本の存在が確認され、それが嘉永版と同じ系統の内容であることが判明します。
このようにして、親父の小言が少なくとも嘉永時代にあったことが裏付けられています。
親父の小言には大聖寺本の45箇条がすべて含んでいるのが特徴ですが、文字の使い方には若干の違いがあります。
「大聖寺本」
大聖寺本は、福島県浪江町に存在している大聖寺の青田暁仙です。
1895年(明治28年)~ 1941年(昭和16年)のものがあり、全部で45箇条の小言が記載されています。
昭和30年代に近所にあった商店マツバヤ(後のスーパーマーケットサンプラザ)の社長で、大聖寺の檀家でもあった方が、これに目につけ商品化することになりました。
当時マツバヤで贈答の表書きなどを受け持っていた社員が、独自の書体で書き出したものを額装して売り出すことになります。
昭和時代以降、世間に流れている「親父の小言」は、この「大聖寺本・マツバヤ版」のものであるとされています。
現在は、株式会社マツバヤが商標登録して商品を展開しています。
「親父の小言」はどうしてトイレに貼っているのか
親父の小言とトイレの関係を知る人は意外と少ないのですが、どうしてトイレなのかと疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
浪江町の居酒屋のトイレに入ると、貼られていることが多々あります。
何も浪江町に限ったことではありませんが、居酒屋のトイレには思わずホッコリするような素敵な名言が貼られているところも少なくありません。
居酒屋のトイレに貼ってある格言などは、テレビなどでも取り上げられることもありますので、知っている人もいると思います。
東京ディズニーランドのトイレでは、中に鏡を置かないようにしていると言われています。
これは非日常性を演出するための手段のようです。
トイレというのは、元々は用を足すという原始的な場所であり、同時に生き物としての特質も持っています。
トイレの個室は人間本来の本質に戻れる、そんな貴重な場所なのかもしれません。
意外にも意味深なのがトイレの個室でもあり、人間にとっては特別な空間であり小さな世界でもあるのです。
そんな貴重な個室には、親父の小言の格言がピッタリと言えます。
福島県浪江町の居酒屋のトイレには、この親父の小言の格言を貼っているところもたくさんあります。
浪江町の居酒屋を訪れる機会がある方は、是非確認をしてみましょう。
「親父の小言」の元になったもの
親父の小言には様々な格言がありますが、その元になっているのが「火は粗末にするな」、「朝きげんよくしろ」、「神仏をよく拝ませ」、「人には腹を立てるな」、「人に馬鹿にされているよ」などです。
他にも、「家業は精を出せ」や「年寄りをいたわれ」など様々なものがありますが、それらの格言の元になっているのが、福島県浪江町にある大聖寺の庫裡に掲げられている「親父の小言」の四十五の文章と言われています。
親父の小言には様々な格言があり、中にはハッとさせられるものや、思わぬ気づきを得られることもあります。
親父の小言を記した商品
親父の小言を記している、浪江町の人気商品を紹介します。
「親父の小言 帆前掛け・湯呑み (2点セット)」
こちらは親父の小言を記した帆前掛けと湯呑のセットであり、ふるさと納税を利用することで手に入れることができます。
寄附金額は15,000円あるいは15,000ポイントです。
容量は、帆前掛け/日本製ポケット付(縦60cm×横48.5cm)、大堀相馬焼湯呑み/日本製化粧箱入り、高さ10.4cm×幅8.2cmとなっています。
準備ができ次第、順次発送してもらえますので、ふるさと納税をしながら手に入れてみましょう。
「日本酒 親父の小言 大吟醸 1.8」
日本酒 親父の小言 大吟醸 1.8は、アルコール分16.0~16.9度未満、酸度1.2ml、原料米は兵庫県産「山田錦」100%使用、精米歩合35% 酵母/M310となっています。
その華やかな香りはもちろん、最上質の余韻を楽しめるお酒として評判を呼んでいます。
冷やはもちろん、常温でも楽しむことができます。
淡泊な味わいのある素材や料理との相性が抜群ですので、お酒好きな方にとっては嬉しいかと思います。
「日本酒 親父の小言 大吟醸 720ml」
日本酒 親父の小言 大吟醸 720mlは、一般成分/日本酒度+4、アルコール分16.0~16.9度未満、酸度1.2ml、原料米は兵庫県産山田錦100%使用、精米歩合35% 酵母/M310となっています。
こちらも華やかな香りや最上質の余韻が楽しめるお酒として、人気を呼んでいます。
冷やはもちろん、常温でも美味しいと評判です。
オシャレな雰囲気の漂うシャンパングラスで、仲間と楽しんでみるのもいいかもしれません。
「日本酒 親父の小言 純米酒 1.8l」
日本酒 親父の小言 純米酒 1.8lは、日本酒度+2~+5、アルコール分:15.0~15.9度未満、酸度:1.5ml、原料米は酒造好適米100%使用、精米歩合65%、酵母は小川酵母です。
滑らかでありながらも柔らかで芳醇な味わいを楽しめる純米酒として人気を呼んでいます。
こちらのお酒は、酒造好適米を100%使用しているのが特徴になり、何杯でも楽しむことができます。
美味しいお酒を目指すために自然な設えを心掛けていて、原料米の旨味を上手く引き出しているのが特徴です。
穏やかな口中香とお米の旨味、両方の余韻に浸ることができます。
冷やでも十分に楽しめますが、常温(20度前後)あるいはぬる燗(40度前後)もおすすめです。
常温やぬる燗にすると、より滑らかさや柔らかさが増して旨味の余韻も広がります。
しっかりものの麹作りが作り出す味の緩衝作用により、濃い味付けの料理との相性も良くなるのが特徴です。
美味しいお酒を飲みながら、親父の小言を楽しむのもいいと思います。
「日本酒 親父の小言 純米酒 720ml」
日本酒 親父の小言 純米酒 720mlは、日本酒度+2~+5、アルコール分15.0~15.9度未満、酸度:1.5ml、原料米は酒造好適米100%使用、精米歩合65%、酵母/小川酵母です。
こちらも滑らかで柔らかな旨口を楽しめる、芳醇な味わいの純米酒に仕上げられています。
酒造好適米を100%使用しているのが美味しさの秘密でもあり、何杯飲んでも疲れを感じることなく飲むことができます。
美味しいお酒を目指すために自然な設えを心掛けていて、原料米の旨味を上手に引き出しています。
「袋吊り大吟醸 720ml」
袋吊り大吟醸 720mlは、日本酒度+5、アルコール分:18.0~18.9度未満、酸度1.2ml、原料米は兵庫県産山田錦100%使用、精米歩合35%、酵母/M310です。
発酵したもろみを専用の袋に吊るし、垂れ落ちた雫を集めた超限定の大吟醸として人気があります。
冷やでグラスに注ぎ、その香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
福島県浪江町の名産の一つによく知られた「親父の小言」がありますが、こちらは商品化もされて全国へ提供しています。
浪江町は「なみえ焼そば」が有名ですが、この親父の小言も高い人気を誇っているのです。
湯のみやお酒など様々な商品が存在しますので、タメになる格言を読みながら美味しいお酒を堪能してみてはいかがでしょうか。
ふるさと納税で福島を応援しませんか?
そもそも「ふるさと納税」とは、ご自身の生まれ育ったふるさとや、愛着のある地を応援することの出来る寄附金制度です。
生まれ育ったふるさとやゆかりのある地、応援したいと思う区市町村に寄附をすることで、寄附主のあなたが今お住まいになっている区市町村の住民税や所得税が軽減されます。
内容によっては、なみえ焼きそばのように返礼品を受け取ることもできます。
「ふるさとを応援したい。」
「ふるさとの力になりたい。」
「お世話になったあの地に何か恩返しがしたい。」
そんなお気持ちを、ふるさと納税を通して伝えてみませんか。
福島県浪江町によるふるさと納税の寄附金の使い道は、以下の通りです。
- 震災の記憶の継承
- 新たな産業の振興
- こども達の教育の支援
- 町民の健康増進
- 農林水産業の振興・環境整備
- 町長におまかせ
福島県浪江町の返礼品は、なみえ焼きそばの他にも、伝統芸能品である相馬焼で作られた湯呑みや土瓶、さらにタンブラーなども用意されています。
返礼品の種類は170種類にも上り、選ぶのに迷ってしまうほどですね。それだけ浪江町には魅力がたくさんあるのです。
福島県浪江町を「応援する気持ち」「愛する気持ち」をかたちにしてみませんか。
その他にも、福島県内の各市町村でふるさと納税を実施しています。ぜひチェックしてみてくださいね。