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2019.03.26

ヨカッペ時計ってなんだ!? 小室哲哉寄贈のからくり時計の謎

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まず時計台と聞きますと、札幌の旧札幌農学校演武場にある時計台を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

そのほかにも、東京銀座にある時計台や京都の同志社大学彰栄館、京都大学百周年記念館など、さまざまな時計台が日本各地にあります。

福島県にも時計台があります。しかも、誰もが知っている有名人が寄贈した時計なので、全国各地から訪れる方が多いのです。 果たしてその時計がどこにあるのか、時計の仕組みや寄贈の経緯などについてご紹介していきます。

その時計は中島村にあります

タイトル通り、中島村に時計を寄贈したのが、80年代にTM NETWORKのメンバーとして活躍し、その後は作詞作曲で多くのアーティストに楽曲を提供した、小室哲哉さんです。

小室哲哉さんと福島県の中島村の接点はどこにあるのか?と疑問に思うかともいるかと思います。実は小室さんの祖父・徳次さんがこの中島村出身であり、ご自身にとってもゆかりのある場所でもあります。

その中島村について簡単にご紹介します。

中島村は、福島県の中通り地方の南部に位置します。人口5,000人あまりで、面積は県内で2番目に小さい村です。阿武隈高地のふもとにあり、周りは山々に囲まれています。村内に鉄道・高速道路・国道いずれも通っていません。一番近い駅であるJR新白河駅(東北新幹線)まで車で30分近くかかるところです。福島空港も車で30分ほどで行けるところです。

もし、東京方面から中島村へ訪れる際は、車で行くしか方法がありません。東京から車で行きますと、だいたい3時間半で到着します。

2011年の東日本大震災では直接的被害は少なかったところです。しかし原発事故による風評被害で、基幹産業である農業分野、米・野菜・養鶏等の販売・生産に今でも苦しんでいる状態です。 その中島村の強みは、小さい村でありながら、年少人口率は県内トップクラスに位置していることです。子育て・教育環境水準の高さは中島村の誇りと自負しているようです。

この村の大きなイベントが、毎年4月に行われる「汗かき地蔵祭り」です。

この村で昔からの言い伝えによると、何かよくないことが起こりそうな時、この地蔵が体に赤褐色の汗をかくと言われていました。その地蔵が実際に汗をかくことから、「奥州汗かき地蔵」という名がつくようになりました。そのため村では、お参りする人が後を絶たなくなったそうです。地蔵は建武2年(1335年)に建立されたもので高さは約2mあり、1975年3月に、村の文化財第1号に指定されています。

現在ではお祭り当日に、子どもからお年寄りまでの地域住民が参加します。地域の安全、人々の健康、農作物がみのり豊かになることをねがって、「汗かき地蔵太鼓(だいこ)」を奉納しています。

また、ふるさと納税も行っています。使い道の情報が明記されていませんでしたが、おそらく村のまちづくり支援(子育て・福祉)にあてられると思われています。寄付金額によって異なりますが返礼品としては、

・あいがも肉ブロック700グラム

・【水野谷鶏卵店】黒鶏の卵 50個入り(L・Mサイズのミックス)

・【菊屋パン店】ブランでケーキ1本・バナナマドレーヌ10個 詰合せ

まだまだありますが、もし気になったという方がいましたら、ぜひふるさと納税の活用も検討してみてはいかがでしょうか。

ふるさと納税に関する情報→https://www.furusato-tax.jp/city/product/07465

時計設立の経緯

ヨカッペ時計は、村内にある「童里夢(どりむ)公園なかじま」に設置されています。

童里夢公園なかじまは“人と自然が共生する 福祉と学習の里”というキャッチフレーズをもとにした、自然に触れあいながら楽しむ緑地公園になっています。

この公園が建てられたのが、平成9年4月です。 園内には、ウォーキングコースや水の広場、森の図書館、わんぱく広場、四季の森、バーベキュー広場などがあります。ほかにも園内には、中島村で獲れた農産物を売っている直売所や、カフェが併設されています。

わんぱく広場には、子どもたちが遊べる遊具があります。シーソーや滑り台があり、中でもおすすめできるのが、4人で遊べる自転車型遊具です。よく見ると、メリーゴーランドの小型版にも見えます。4人で漕いで、ぐるぐる回るというシンプルな遊具ですが、大人でも思わず楽しめちゃう遊具かもしれません。

このように、子どもから大人まで一日いても飽きることのない大きな公園が、この「童里夢公園なかじま」です。

カラクリ・ヨカッペ時計の誕生

園内を進み西駐車場に向かって進むと、その隣にあの「ヨカッペ時計」が設置されています。まず、この時計が設立された経緯についてご紹介します。

先ほども述べた通り、童里夢公園なかじまが開園されたのが、平成9年4月です。その公園が開園されたのを記念に、中島村とゆかりのある小室さんが贈ったのです。

ここからは、時計の全体像についてのご紹介です。

時計本体は、正方形の形をしていており、上部に群青色の三角形の屋根をしております。下部は茶色のレンガ風のつくりで真ん中付近は無地の白壁のつくりです。

時計部分には、「T.KOMURO 1997」の文字があります。1997の数字は言うまでもなく、その時計が建てられた年を表しています。時計台正面の右側には、小室さんの手形を表したオブジェと直筆サインが描かれています。なお、時計台の左側にも小室哲哉さんの直筆サインがあります。時計台正面左側には、寄贈を記念した説明書きが書かれています。

“このカラクリ時計は、20世紀の日本音楽史に新しいページを刻んだ音楽プロデューサー小室哲哉氏(1958年生まれ)から、「童里夢公園なかじま」の竣工を記念して贈られたものである。カラクリ時計が奏でる音色は、村の指定文化財になっている「奥州汗かき地蔵」の祭り太鼓を小室哲哉氏がアレンジし、作られた曲である。祖父の徳次氏は滑津代畑の出身”

と記されております。

そしてこの時計の大きな特徴は、00分になると、音楽(奥州汗かき地蔵)が流れる仕組みになっています。とはいっても、毎時00分に鳴るというわけではありません。鳴る時間は決まっています。

平日は、午前10時、午後12時、午後3時、午後5時

土日祝日は、午前10時、午後12時、午後1時、午後2時、午後3時、午後5時 となっているため、それ目的で聞く場合は、時間帯に注意してください。また土日祝日は、多くの来場者で混雑が予想されるため、ほかの時間帯も候補に入れたほうが、確実に聞けるかと思います。時間は変更があるかも知れないので、公式サイトで確認してから出かけるようにしたほうがいいかと思います(風速によっても演奏が中止される場合もあり)。

00分になると

そしていよいよ、00分になりますと、音楽が鳴り始めます。

最初はオルゴール音が鳴り響きます。鳴ってから1分後、上部の群青色の屋根全体が持ち上がります。持ち上がった屋根の下には、アクリル板の中に、トマトのドンちゃん・キュウリのきゅうちゃん・トウモロコシのモロちゃんの野菜の人形が登場します。そのあとはしばらくの間、オルゴールとシンセサイザーの融合した音色が響き渡ります。

さらに1分が経過しますと今度は、先ほど持ち上がった屋根が、さらに上り始めます。先ほどの野菜の人形の下には、はっぴ姿の人間の形をした人形が3体現れます。その人形の前には、太鼓があります。曲調も一気に変わり、毎年4月に行われる汗かき地蔵祭りで奉納される、汗かき地蔵太鼓の演奏を小室さんのアレンジバージョンが流れます。

太鼓の音色を前面に押し出した、和風かつ中島村の伝統の音楽が響いてきます。演奏中には、そのはっぴ姿の人間が別の太鼓へ移動し合う姿が確認できます。

その演奏が2分近く流れると、持ち上がっていた屋根が徐々に下がり始め、完全に閉じられます。そのあとはまた冒頭と同じく、オルゴール音が30秒ほど鳴り、そして完全に鳴りやみます。なので、鳴り始めてから鳴り終わるまで4分少々鳴るということになります。

もちろん、奥州汗かき地蔵の祭り太鼓のアレンジバージョンを聞けるのはここだけなので、原曲と比較しながら聞くのも、面白いかもしれませんね。 全国の時計台を調べてみても、有名人が寄贈した時計台は、かなりのレアケースですので、小室さんのファンはもちろん、普通の旅行でも訪れる価値のある時計台かと思います。音色も、アーティストのコンサートさながらの迫力あるサウンドにもなっています。思わず聞き入ってしまうかもしれません。

ライトアップもイチオシ!

ヨカッペ時計は、音楽だけが取り柄ではありません。夜になったときのライトアップも魅力的です(おもに夏場限定)。音楽は鳴りませんが、時計全体がライトアップされ、昼とは違った幻想的な風景が見られます。また、時計台に据えられた三日月が上がっている間に願い事をとなえると、その願いは叶う?という言い伝えもあります。

◎童里夢公園なかじまの基本情報

所在地:〒961-0102 福島県西白河郡中島村大字滑津字中ツ島

交通アクセス:JR東北本線白河駅からタクシーで25分

       東北道矢吹中央ICから車で10分

営業期間:8:30~17:00

休園日:無休

料金:無料

バリアフリー設備       盲導犬の受け入れ:○

車椅子対応トイレ:○

車椅子対応スロープ:○ 電話番号:0248-52-3484

最後に

これを読んでみると、意外なところに福島県の穴場スポットがあったことが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

しかも、超一流アーティストとつながりがあったということも、初めて知った方も多くいるかと思います。

時計台で音楽を嗜むのはもちろん、園内には遊具やプール、バーべキュー施設もありますので、季節にあわせて一緒に楽しむのもいいかもしれません。春はピクニック、夏はバーベキューをしながらというのも、いい思い出になるのではないかと思います。

東京からも日帰りで行ける距離ですので、福島旅行の一つの案として中島村や童夢里公園を訪れ、そしてヨカッペ時計を見に行ってみてはいかがでしょうか。 ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

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福島県中島村によるふるさと納税の寄附金の使い道は、3通りです。

  • 子育て支援事業
  • 緑あふれる村づくり事業
  • その他の事業(自治体にお任せ)

人口5,000人強の小さな村ですが、過疎地域ではなく、年少人口率は県内でもトップクラス。県内だけでなく全国平均を大きく上回っています。

そんな福島県中島村では、「子育て及び教育環境の充実」を村の政策の重要課題だとし、子育て支援に一層力を入れています。多くの寄附金が子育て支援事業に使われているようですね。

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