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2020.01.20

ケンミンショーでも紹介された福島の知られざるB級グルメとは

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はじめに

各都道府県によって美味しいグルメや方言、風習などさまざまな部分が違っています。そんな都道府県ごとの知られざる秘密の常識を紹介するのが「秘密のケンミンショー」です。

過去にはさまざまな都道府県の美味しいご当地グルメが取り上げられてきた訳ですが、福島県のご当地グルメも他県に負けないくらい安くて美味しいものが盛りだくさんです。この記事ではケンミンショーでも取り上げられたことがあるものも含めて、福島に行ったら食べてみてほしいB級グルメの種類をまとめて紹介しました。福島旅行を計画中の方はぜひ参考にしてみてください。

福島のご当地麺5選

この章ではまず、福島で食べられるご当地麺を順に紹介していきます。ケンミンショーでも「ラーメン王国」として紹介された福島ですが、実はラーメン以外にも美味しいご当地麺があるのはご存知でしょうか。

喜多方ラーメン

福島を代表するラーメンとして知られるのが、日本三大ラーメンにも数えられる「喜多方ラーメン」です。

平打ち熟成多加水麺と呼ばれる独自の麺を使用しており、クセのないあっさりとした醤油スープが麺によく絡みます。ラーメンに乗せられる具材もチャーシューやネギ、メンマなどと非常にシンプルで、あっさりとしながらも非常に奥深い味わいの一杯です。喜多方市だけでも喜多方ラーメンを提供するお店はかなり多いため、口コミを元に自分好みの一杯を探し求めてみるのもいいでしょう。

白河ラーメン

福島県民の中でも白河市に住んでいる方は、喜多方ラーメンではなく「白河ラーメン」が福島のラーメンで一番美味しいと評価することが多いです。

この白河ラーメンとは「とら食堂」発祥と言われており、とら食堂創始者の味に惚れ込んで弟子入りする人が続出し、結果的に白河ラーメンが普及したと言われています。喜多方ラーメンよりもやや太めのちぢれ麺が、しょうゆ味がより濃いスープやシンプルな具材と好相性です。また昔ながらの作り方にこだわる店ではチャーシューの縁にだけ食紅を塗り炭で燻しているため、チャーシューを食べた時に感じられる薫香が何とも食欲をそそります。

そして地元民の方の多くが白河ラーメンを注文する際には、店で手打ちされた皮で作られるワンタンメンを注文すると言います。麺と同様にツルツルモチモチとした食感のワンタンは、あっさりとしたスープとの相性も抜群です。

浪江焼きそば

双葉郡浪江町で50年以上前から作られているという「浪江焼きそば」は、ラードで炒めた太めの麺と豚肉、もやしに旨みある濃厚なソースがたっぷり絡まったがっつり味のB級グルメです。また焼きそばに一味唐辛子を少量振りかけて食べるというのが通好みの食べ方だそうです。

一部のお店では九頭の馬が描かれた焼き物をお皿に使っており、「馬九行久(うまくいく)」という語呂合わせになぞらえています。このお皿に描かれた「左馬」と呼ばれる馬の絵は右に出るものがいないという意味から、福島では古くより縁起物として左馬が描かれた陶器が利用されてきた経緯もあります。また十二支の馬は包囲的に南に位置しており、頭角を表すところから優れているという意味も込められ、運気を上げてくれるとも伝わっています。

ねぎそば

江戸時代の宿場町に迷い込んだかのような気分を味わえる大内宿で食べられるのが、ご当地麺の一つである「ねぎそば」です。

箸の代わりに一本の白ネギを使って食べるというかなり変わった特徴があるこのねぎそばは、長野県の高遠そばが会津の地に波及したことをきっかけに食べられるようになったとも言われています。「ネギのように細く長く、白髪の生えるまで生きる」ことを祈願して食べるというねぎそばは、見た目のインパクトの割には案外スルスルと美味しく食べられます。

喜多方ラーメンバーガー

喜多方ラーメンを使った新ご当地グルメとして開発されたのが、喜多方市の「喜多方ラーメンバーガー」です。

喜多方ラーメンの麺を焼き固めてバンズとして使用しており、間に挟む具材にはチャーシューやメンマ、ナルトなどを使っています。また味付けの要となるソースは、喜多方ラーメンのスープの味を再現するというこだわりぶりです。バーガー感覚で食べられるラーメンという新感覚の味わいが楽しく、休日には売り切れるのも早いためなくなる前に出向いて買っておくのが正解です。

福島のご当地魚介グルメ6選

福島では新鮮な海の幸を堪能できる魚介グルメも豊富です。順に見ていきましょう。

メヒカリ

いわき市の小名浜は黒潮と親潮がぶつかり合う格好の漁場です。そんな漁場ではさまざまな魚介類が獲れますが、いわき市の魚として指定されているのが「メヒカリ」です。

深海魚の一種であるメヒカリは干物や刺身、揚げ物など調理法を問わず美味しく食べることができます。特にいわき市で獲れるメヒカリは脂が乗っていて美味しいと定評があり、淡白で柔らかな白身の食感はまるでとろけるようだとも言います。メヒカリは深海魚のため目が大きく発達しており、その眼球が青く光って見えることから現在の名前が付けられています。

こづゆ

流通網が未だ整備されていなかった時代でも、祝いの席で魚介類を食べるために生み出されたのが「こづゆ」です。

これは乾燥させたホタテで出汁をとり、そこにキクラゲや豆麩、糸こんにゃくなどの具材をふんだんに入れた汁物です。日本酒やしょう油で薄めに味付けされていることが多く、お椀に盛り付けてからあしらいとして塩漬けワラビを乗せる場合があります。ホタテの旨みが溶け出したお汁を一口飲んでから具材を頬張れば、素朴な味わいに頬が自然と緩みます。

どぶ汁

アンコウが食材として知名度のない時代から、漁師飯として食べられていたのが「どぶ汁」です。

生のあん肝をヘラで刻みながら溶かしペースト状にするため、どぶのように濁ることからどぶ汁と名付けられた説もあれば、アンコウの全てを入れることからそう呼ぶという説もあります。あん肝と味噌で味付けされた濃厚でまったりとした美味しさのお汁には、大根や白菜、ネギなどの野菜が大量に入れられます。こうして大量の野菜とアンコウを煮ることで、水を入れなくても水分が食材から出てくるため、素材の旨みがぎゅっと濃縮された汁物が完成します。

ウニ貝焼き

ムラサキウニの卵を4、5個程度取りほっき貝の貝殻に乗せて蒸し焼きにしたのが、福島の魚介グルメでもある「ウニ貝焼き」です。

生ウニのようなとろりとした食感こそないものの、磯の香りを強く感じられるしっかりとした味わいのウニはお酒のアテにもぴったりです。そのまま食べても美味しいですが、お好みでしょう油やわさびしょう油を少し垂らして食べても美味しいのでおすすめです。

紅葉漬(こうようづけ)

江戸時代から伝統食として受け継がれ、現在では珍味としても食べられているのが「紅葉漬」です。

サケを細かく切った切り身とイクラを米麹と塩を混ぜたものに和え、熟成発酵させたものになります。生のような食感を楽しめるのに長期保存もできるという優れもので、紅葉漬という名前はその鮮やかなオレンジ色の見た目に由来すると言われています。

イカ人参

ケンミンショーでも紹介されたこの「イカ人参」は、スルメイカと人参を細切りにしてしょう油や日本酒、みりんなどで味付けしており、福島では惣菜コーナーにイカ人参が並ぶほどメジャーな存在です。また福島ではイカ人参がおせちの一品としても登場し、福島名産の日本酒と併せて食べればお酒を注ぐ手が止まらなくなる中毒性の高さがあります。

福島の肉系グルメ3選

ここまでご当地麺、魚介グルメと紹介してきましたが、福島には味の振り幅が大きい肉系グルメもあります。

円盤餃子

一人前が20〜30個と数がとても多い「円盤餃子」は、円を描くように並べられて焼かれるのが特徴的です。またモチモチとした皮に包まれる餡は玉ねぎやキャベツなどの野菜がふんだんに使われており、個数が多い割に案外ペロリと完食できるあっさりさがあります。各店によっても皮の厚みや餡の味付けが異なるので、自分好みの味を探し求めてみても楽しいかもしれません。

会津馬刺し

馬刺しと言えば熊本県というイメージですが、全国2位の生産量を誇るのが「会津馬刺し」です。

会津馬刺しでは脂が少ない赤身が特に好まれており、赤身なのに肉質が非常に柔らかいという特徴があります。また会津馬刺しでは、辛味噌をしょう油に溶かしたものを少量つけて食べるという一風変わった食べ方をします。この辛味噌が良いアクセントとなりお酒のアテにももってこいです。

ソースカツ丼

ケンミンショーで紹介されたB級グルメとして一時トレンド入りしたのが、「ソースカツ丼」です。

一般的なカツ丼と言えば玉子でとじられたものを想像しますが、ソースカツ丼では千切りキャベツの上に分厚いカツが乗せられ、その上からたっぷりとソースがかけられています。ソースが絡んだばかりの衣はサクサクと食感も良く、濃厚なソースがカツのジューシーさを引き立ててくれます。福島の肉系グルメの中でも断トツでがっつり系のため、ソースカツ丼を食べる前にはしっかりとお腹を空かせておく方がいいでしょう。

福島のご当地スイーツ3選

ここまではご飯系のB級グルメを紹介してきましたが、最後に福島のご当地スイーツについても併せて紹介しておきます。

クリームボックス

ケンミンショーで紹介され一躍有名になったご当地スイーツとして、「クリームボックス」があります。

厚切り食パンの上にたっぷりとクリームが乗せられたスイーツなのですが、ふわふわの食パンと濃厚な甘さなのにくどくないクリームとの絶妙なバランスが楽しめます。またクリームボックスを遠方の方でも楽しめるようにと、クリームボックスラスクという商品まで開発されるほどの人気ぶりです。

酪王カフェオレ

福島県民なら馴染み深いソウルドリンクとして知られるのがこの「酪王カフェオレ」です。

1976年に発売されて以来ロングセラー商品となっている酪王カフェオレは、コーヒーの香ばしい香りとミルクの甘い香り、濃厚なのに甘すぎずくどくない味わいがクセになる美味しさです。また近年では酪王カフェオレ人気から、派生商品として酪王カフェオレアイスやプリンも販売されています。

しんごろう

昔ながらの素朴な甘さを楽しめる和のスイーツとも言えるのが、「しんごろう」という郷土料理です。

半つきのご飯を丸めて竹串に巻きつけ、エゴマを混ぜたじゅうねん味噌を塗って炭火で焼いたものとなります。五平餅よりも丸っこく一見するとジャガイモのような見た目のしんごろうは、やや甘みのある味噌味がどこか懐かしく、熱々を頬張るのがまた格別です。

まとめ

今回は福島のご当地グルメをいくつかピックアップして紹介しましたが、福島には上記以外にも知名度は低いけれど美味しいご当地グルメがまだまだ眠っています。何か一つでも食べたいものが見つかったなら、グルメ旅行を兼ねて福島まで足を運んでみてはいかがでしょうか。

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