地域密着チームを応援したい BCリーグの福島レッドホープスの魅力とは
目次
そもそもBCリーグって何?
皆さんはプロ野球のリーグの一つ、BCリーグを知っていますか。シーズンになると毎日のようにテレビで試合が中継されるセントラルリーグやパシフィックリーグと違い、どうしてもマイナー感がぬぐえないのが実情ではあります。でもBCリーグを知らないなんてもったいない! BCリーグは知れば知るほど面白くて、応援したくなること間違いなしなんです。特に福島県を本拠地とする福島レッドホープスは今注目度ナンバーワンのチーム。ここではBCリーグについての基礎知識や福島レッドホープスについてご紹介します。
独立リーグって知っていますか?
BCリーグとは、日本の独立リーグのひとつです。…と、まとめても、野球に詳しくないとチンプンカンプンですよね。独立リーグとは、一般社団法人日本野球機構が統括する以外のプロ野球リーグの総称です。日本野球機構が統括しているリーグがパシフィックリーグ、セントラルリーグの二つ。一般的にプロ野球というとこの2つをイメージしますが、実はプロ野球リーグはそれだけではないということですね。
☆日本の代表的な独立リーグ
・関西独立リーグ(2018年にBASEBALL FIRST LEAGUE/略称BFLから改名)
・ベースボール・チャレンジリーグ(ルートインBCリーグ)
・四国アイランドリーグplus
メディアによっては女子野球リーグや社会人野球リーグも独立リーグと表現することもあります。
BCリーグってどんなリーグ?
BCリーグは【ベースボール・チャレンジリーグ】の略称です。命名権通称で【ルートインBCリーグ】と表記されることもあります。2019年現在11チームが加盟しています。関東甲信越に本拠地を置くチームで構成されているリーグです。
2019年現在の加盟チーム/本拠地
- 福島レッドホープス/福島県
- 茨城アストロプラネッツ/茨城県(2019年より新規加入)
- 栃木ゴールデンブレーブス/栃木県
- 埼玉武蔵ヒートベアーズ/埼玉県
- 群馬ダイヤモンドペガサス/群馬県
- 新潟アルビレックスBC/新潟県
- 信濃グランセローズ/長野県
- 富山GRNサンダーバーズ/富山県
- 石川ミリオンスターズ/石川県
- 福井ミラクルエレファンツ/福井県
- 滋賀ユナイテッドベースボールクラブ/滋賀県
BCリーグの始動となる公式戦開幕は2007年のことでした。以来チームの増減などの紆余曲折はありながら、現在までリーグの運営が続いています。所属チーム数が増えた現在はリーグ内で2地区に分かれ、地区リーグでの試合運営となっています。
BCリーグに属しているチームの大半はいわゆる本拠地球場を持ちません。試合はリーグに所属するチーム各県の主要球場で実施されます。例えば、福島県内ではこれまで以下のような球場で試合が行われたことがあります。
- 福島県営あづま球場
- 郡山総合運動場開成山野球場(ヨーク開成山スタジアム)
- あいづ球場
- みちのく鹿島球場
- ほばら大泉野球場
- しらさわグリーンパーク
- いわき市南部スタジアム
- 楢葉町総合運動場野球場(SOSO.Rならはスタジアム)
- 須賀川市牡丹台野球場
- さゆり公園野球場(福島ホープス西会津球場)
- びわのかげ総合運動公園野球場(南会津球場)
- 鶴沼球場
身近な球場で試合が行われることもあるので、一般的なプロ野球よりも身近に感じられるのがBCリーグの特徴と言えそうです。
福島レッドホープスはどんなチーム?
福島レッドホープスの始まり
福島レッドホープスは当初福島ホープスという名称で活動が始まりました。2014年にBCリーグへの加盟表明、及び承認を受け、2015年シーズンからBCリーグの試合に参戦しています。ホープスというチーム名には2011.3.11の東日本大震災で大きな被害を受けた福島県民に希望を与えたいという由来があります。さらにチーム発足から大リーグ経験もある元プロ野球選手の岩村明憲さんが監督権選手として就任したこともあり、福島ホープスは当初とても注目度の高いチームでした。
リーグ参戦直後の2015年前期シーズンでは結果を残せなかったものの、以降はコンスタントに地区リーグ2位程度の好成績となっています。リーグチャンピオンシップでは現在までまだ好成績を残してはいません。今後に期待が寄せられます。
福島レッドホープスへの改名から現在
2018年福島ホープスはチームとしてはとても好調な成績を残しています。けれど、チームの運営には暗雲が立ち込めていました。なんと、2017年度決算で5千万円以上の赤字となったことが発表されたのです。しかも同時にチームを発足させた親会社の社長とは半年以上連絡を取ることができず、音信不通が続いていたという情報が報道されました。セリーグやパリーグ所属の大きなチームでもあり得ないような赤字額を、独立リーグの小さなチームが背負ってしまったのです。当時の報道によると岩村監督が一部運営費を立て替えているという話すらありました。そこで福島ホープスはさまざまな経営改革を実施。中にはチアガールグループ「ホープスガールズ」の解散という思い切った策もありました。さらに2018年秋に福島ホープスの経営権は新会社に移されました。その新会社の代表はチーム設立以来の監督である岩村明憲さん。同時に福島ホープスから、福島レッドホープスへの改名が発表されました。このレッドは情熱を表しています。
経営難報道以降、BCリーグ運営側はシーズン中のチーム解散などという最悪の事態を警戒して福島ホープスの次シーズン参加可否をジャッジしている状況でした。新会社への経営以降は引き続きBCリーグへの参加が認められました。無事に2019年シーズンも福島レッドホープスはBCリーグでプレイしています。
球団代表兼監督の岩村明憲さんとはどんな人?
岩村明憲新代表は愛媛県宇和島市出身です。高校卒業後ヤクルトスワローズに所属、華々しい成果を残し、2006年にはWBC代表選手にも選出されています。5年間メジャーリーグでプレイしたこともあり、大変実力のあるプロ野球選手です。ゴールデングラブ賞を6度も受賞しているというところでそれが分かってもらえるはず。
福島ホープス入団当初は監督兼選手でしたが、2017年シーズン中に現役を引退しました。同時期にチームの経営難が浮き彫りになり、監督として前社長との交渉などを担ってきました。その流れで、現在は福島レッドホープス所属会社の代表を勤めています。
3福島レッドホープスの応援をしよう!
福島レッドホープスファンクラブに加入しよう
福島レッドホープスをディープに応援したいならファンクラブ加入はマストです。年会費は5,000円、10,000円、20,000円とあります。金額に応じて試合チケットやオリジナルグッズ、会報誌、ポイントカードが付いてきます。中学生以下限定で年会費2,000円のコースもあります。福島レッドホープスの試合にお得に入場できるので、年に複数回試合に足を運ぶという人ならファンクラブ入会がおすすめと言えそうです。さらに注目したいのは、いずれの会費でももれなくついてくるポイントカード。ポイントを貯めると選手の練習中の非公開写真がもらえるという、ちょっとユニークなポイントカードです。推し選手がいるなら絶対に見逃せない特典です。
福島レッドホープス応援電力で生活もお得に
福島レッドホープスは電力会社とタイアップして、【福島レッドホープス応援電力】というプランを打ち出しています。このプランは電気代の基本料金・従量料金が5%オフ(プランによっては2%オフ)になるというとってもお得なもの。しかも電気代の一部が福島レッドホープスの運営資金に充てられます。お得なうえに福島レッドホープスの応援になるなんてすばらしいプランですよね。福島県民なら見逃せません。
4チーム・選手との距離感の近さが魅力 頑張れ福島レッドホープス
BCリーグは試合の様子が全国放送で取り上げられることも少なく、どうしてもマイナーイメージがあります。さらに福島レッドホープスは2017年の経営危機報道のイメージもあり福島県民ですらポジティブな印象が持ちづらいかもしれません。でも一度球場に訪れて試合を観戦すればそんなイメージは吹き飛ぶはず。独立リーグといえども侮るなかれ、見ごたえのある試合が信じられないほど目の前で見られるんですよ。球場に行けばきっと福島レッドホープスのファンになるはず。福島レッドホープスを応援して、チームと一緒に福島を盛り上げていきましょう。