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2019.09.23

福島にあるUFOの里とは?UFOふれあい館って何があるの?

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皆さんにお聞きしますが、UFOを見たことがありますか?ほとんどの方、いや、ほぼ全員は「見たことはない」と答えるでしょう。UFOは未確認飛行物体と言われるほど、いまだ謎に包まれています。そもそも存在するの?と思っても不思議ではないはずです。

そんな中、福島市には「UFOふれあい館」というUFOに関連した展示施設があります。「いったい福島とUFOに何の関連があるの?」と思う方も大勢いると思います。ほとんどの方は、違和感しかないかもしれません(笑)

果たして、その「UFOふれあい館」には、どんな展示物があるのか、そして、福島とUFOの関係性についてたっぷりお伝えします。オカルト好きな方もそうでない方も、行ってみたくなるかも?


UFOふれあい館ってどこにある?

「UFOふれあい館」は、福島市の飯野地区(旧:伊達郡飯野町)にあります。JR福島駅から行くと、車で行くと約25分程度かかります。路線バスで行く場合は、川俣高校前行きに乗り、UFOの里バス停で下車となります(1時間に1本しか走っていないので注意!)。

JR福島駅から出発し、国道4号線をひたすら南下します。市街地を抜けると、緩やかな長い坂を登っていき、このあたりから、景色が山道へと変化していきます。その後、福島医科大付近を通って国道114号線に入ると、一面木だらけの景色が果てしなく続きます。思わず「どっかの秘境にでも行くの?」と言っちゃうくらいの景色です。それぐらい飯野地区は、山に囲まれた自然たっぷりの場所です。

UFOの里バス停に着くとすぐに、入り口を示す看板が立っています。しかしその看板を見ると、宇宙人?らしき銅像が、看板の横からひょっこりと顔を出して出迎えています。入る前から、あっちの世界に惹きづりこまれそうな感じです。

「すぐ近くにあるのかな~」と思ったら、建物はまだ先でした。それを表すかのように、長い上り坂が続きます。UFOの里に行くはずなのに、「これって登山じゃない?」と錯覚してしまいます。

バス停から歩くこと約10分。ようやくUFOふれあい館に到着です。建物は2階建てで、五角形の形をしており、壁は白とピンクの塗装になっています。

中に入ると入り口すぐ横に、芸能人のサイン色紙が飾ってあります。福島ローカルの番組でたびたび取材で取り上げられることも多く、時々全国ネットの番組でも、芸能人が取材で訪れる場所でもあるのです。


ミステリーゾー

入館料400円を払って、いざ突入です。まず最初に広がるのは「ミステリーゾーン」というコーナーです。とはいっても入り口は、手作り感満載で、ミステリーの雰囲気をあまり感じない造りです(笑)。

扉を開けてミステリーゾーンに入ると、部屋全体が青色ライトで照らされていて、ちょっと薄暗い感じです。天井にはUFOの模型がぶらさがっていて、ちょっとした宇宙空間を感じ取れます。


展示室

ミステリーゾーンを抜けると、黄色い宇宙人の模型が立っています。横にはイスが備え付けられていて、記念写真を撮ることが可能です。

そのすぐ近くに、展示室が広がっています。UFOに関する展示物や資料、そして目撃情報を記したパネルが展示されています。

中に入ると、実物大くらいのUFOが、透明の箱の中に展示されています。また、赤いボタンも付いていて、そのボタンを押すと、UFO本体がくるっと回って、UFOの内部の様子が見える仕掛けになっています。かわいいらしい雰囲気が広がっていました。UFOにも様々なかたちをしていて、「こんな形をしたUFOもあるんだ~」と思わず感心しています。中には「これってUFO?」という珍しい形をしてものもあるので、見逃せないポイントです。

ほかにも、CIA(アメリカの中央情報局)からの機密文章も展示されています。何が書かれているかは、ご自身の目で確かめてみてください。

展示室の一番の目玉と言っていいものが、UFOの目撃情報をまとめたパネルです。パネルには、日本地図が描かれていて、いつ、どのあたりでUFOが目撃されていたかが詳細に書かれています。よく見てみると、その目撃情報はほぼすべて、昭和時代に確認されたものばかりでした。平成・令和の時の目撃情報はなかったので、最近確認された情報も知りたいところです。


宇宙人エリア

展示室と同じく注目エリアが、「宇宙人エリア」です。いったい何があるのか気になるところですが、さまざまな人種の宇宙人の模型が展示されています。緑色で尖った耳の形をした宇宙人や、どんぐり頭をした小柄な宇宙人など、一言で宇宙人といっても、こんなに多くの種類があるんだと、初めて知ることができる内容でした。


展望風呂と大広間

UFOふれあい館には、2階も見学できるスペースがあります。1階とは雰囲気がガラリと変わり、宇宙やUFOの雰囲気はまったく感じません。どこにでもある娯楽施設と何ら変わりがないです。

上がってすぐのところに、展望風呂(大浴場)があります。ちなみに、追加料金なしです(タオルは1枚100円で販売)。おそらく、東京の日帰り銭湯よりもお得かも?

大浴場は、浴槽部分がガラス張りになっていて、飯野地区の景色が眼下に広がっています。天気が良ければ、磐梯山などの奥羽山脈の山々が見えるかもしれません。

展望浴場の隣には、「宇宙」と「銀河」と書かれた、和室(休憩スペース)があります。両部屋とも、畳が敷かれていて、長机が10個近く置かれています。ちょっとした休憩に利用するには、ちょうどいいかもしれません。

さらに、本来観光スポットにはなかなか無い「給湯室」も設置されています。館内スタッフ用かと思うかもしれませんが、この給湯室は、お客さん向けになっていて、自由に使うことができます。ポットややかんが置いてあり、カップ麺や暖かい飲み物を自分で注いて、食べたり飲んだりすることが可能です。利用価値?があるかどうかは不明ですが、利用したい方はぜひ。

このように2階は、宇宙要素ゼロ(笑)といっていいほどの空間になっています。でも大浴場があったり、寝っ転がることができる休憩スペースもありますので、旅の疲れを癒すには最適な場所であることは間違いないです。ちょっと覗くだけでも価値はあります。


食事スペース

UFOふれあい館の隣には「UFO物産館」という、食堂とお土産売り場が併設された建物があります。食堂には、独自のメニューが多く販売されていてます。特に人気なのが「飛び魚ラーメン」です。

ダシは、煮干しから取り出した魚介系の味付けになっていて、麺は、ちぢれ麺よりかは平麺に近く、福島県のB級グルメ「白河ラーメン」に近いラーメンになっています。

ほかにもサイドメニューで「んだんだボール」も人気です。ちなみに「んだんだ」は、福島の方言であり、標準語で「そうだそうだ」という意味です。揚げ物になっていて、中はおこわのようなご飯が詰められていています。

UFOふれあい館にしかない限定メニューが多くありますので、必ず立ち寄るべきおすすめスポットです。

▼関連記事▼
「福島県にある随一の珍名所「UFOふれあい館」に行ってみませんか?」
https://masmas-fukushima.com/archives/2139


館内外には

UFOふれあい館の外に出ると「UFO道」という千貫森の頂上まで続いてる道があります。その道中には、宇宙人の銅像(名前入り)が両側にポツポツと立っています。昼間は特に気にすることはないのですが、薄暗いときに行くと、ちょっと怖い雰囲気が漂います・・・。

さらに進んでいくと、道が徐々に狭くなり、歩道というよりか獣道状態になります。歩く際は滑らないように注意していただきたいです。

そして歩くこと10分弱で、千貫森の頂上に到着です。頂上には、長ベンチがあります。また、頂上には展望台も設置されており、福島の山々が一面に広がっていて、最高です。体力に余裕がある方は、ぜひ挑戦してみてください。

UFOふれあいの里の基本情報

所在地:〒960-1303 福島県福島市飯野町青木小手神森1−299

交通アクセス:JR東北本線・阿武隈急行線・福島交通飯坂線
       福島駅から車で25分
       路線バスで「川俣高校前」行きに乗り「UFOの里」で下車後徒歩10分

営業期間:9:00~17:00
休園日:毎週月曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
料金:400円(中学生以下:200円)
盲導犬の受け入れ:要問合せ
車椅子対応トイレ:×
車椅子対応スロープ:×
電話番号:024-562-2002


UFOふれあい館 設立の経緯~福島とUFOの関係性~

館内の様子は、十分伝わったかと思います。でもやっぱり、福島とUFOの関係性がイマイチピンと来ないという方もいるはずです。ここで、簡単に設立の経緯とUFOとの関係性について説明していきます。

その昔、この飯野地区では、UFOを含んだ未確認飛行物体が飛んでいるとの目撃情報が多くあったのです。それに味を占めた県や市は、昭和63年(1988)~平成元年(1989)にかけて、当時の竹下首相が発案・実施した「ふるさと創生事業」に名乗りを上げました。

それを利用して、この飯野地区を「UFOの町にしよう!」という発想から、平成4年(1992)11月に飯野地区に「UFOふれあい館」がオープンしました。

この「ふるさと創生事業」は、全国勝地の市町村が名乗りを上げ、次々と観光スポットをオ‐プンさせたのですが、客の減少や維持費の高騰・継続困難などを理由に、相次いで閉館するスポットが後を絶ちませんでした。しかし、この「UFOふれあい館」は、いまでも観光客が多く訪れる人気スポットとなっており、「ふるさと創生事業」の成功例としても注目されています。今では、福島を代表する観光スポットとなり、全国各地から訪れる観光客が後を絶ちません。


最後に

いかがでしたでしょうか。福島にはこんな珍スポットがあるのを、初めて知ったという方もいるかと思います。でもそれは、単に思い付きで建てられたのではなく、きちんと過去の事実に基づきながら、観光客増加・地方創生の一環として建てられたことがお分かりいただけたかと思います。

オカルトに興味はある方は、絶対一度は訪れるべきスポットでもありますし、そこまで興味のない方でも、福島のもう一つの新世界を知ることができる、貴重なスポットです。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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