きゅうり生産量1位は福島だ!こだわり?きゅうりレシピ【実はno.1】
夏場になりますと、お店でよく見かける野菜の一つとして、きゅうりを思い浮かべる人も多いのではないしょうか。レタスやトマトと一緒にきゅうりを加えてサラダにしたり、浅漬けやきゅうりの1本漬けなどで召し上がることが多いかと思います。
基本的にきゅうりは、7月から8月にかけて出荷される夏野菜であります。また、全体のおよそ9割が水分となっているので、「世界一栄養のない野菜」(笑)として、ギネスに認定されています。
実はここ福島県も、全国的にきゅうりの生産が盛んな街として有名です。特に須賀川市は、市町村別での生産量1位の記録を持っています。
福島県のきゅうりの生産状況や、斬新なきゅうりレシピまでたっぷりご紹介します。
市町村別生産量第1位=須賀川市
きゅうりの生産量から見ていきましょう。
2016年の都道府県別きゅうり生産量ベスト3は・・・
・1位 宮崎県
・2位 群馬県
・3位 福島県
となっており、福島県での都道府県別では、3番目に多い生産量となっています。ちなみにベスト3は、毎年変動することがありません。つまり、福島県はきゅうりの大量生産県であることがわかります。
一方、市町村別での生産量がどうなっているか見ていきます。
政府統計資料によりますと、2016年の市町村別生産量第1位は、県北の伊達市でした。第2位は須賀川市となっており、福島県勢が1位2位を独占しています。
その須賀川市は、過去に市町村別生産量第1位を何度も取っています。 過去10年を遡って見てみると、2008年~2011年と2013年~2015年合わせて計7年、第1位の生産量を獲得しています。(2012年の第1位は伊達市)
きゅうりの特徴・効果
実はきゅうりには、夏物と冬物の2種類あります。特に味など大きな違いはありませんが、宮崎県では、冬(12月~2月)に収穫するところもあります。福島県で獲れるきゅうりはおもに、6月~8月に獲れるきゅうりがほとんどです。
これは全体に言えることですが、きゅうりの約9割が水分で占めています。そのため、栄養が非常に少ない野菜としても有名になっています。ところが、悪いイメージばかりではありません。きゅうりは以下の効果を持っています。
・体を冷やす
水分が多いため、きゅうりを食べることによって、体中に水分が行き届くようになっています。体温を下げる効能(カリウム)を持っているため、のどが渇いたときや熱があるときに食べると、効果を発揮します。
ただし、胃腸の弱い方は食べ過ぎると、下痢を起こす可能性があるので、ほどほどにしましょう。
・利尿作用
先ほど述べたカリウムは、利尿作用をうながす効果ももっており、余分な塩分も排出する役割を持っています。つまり、塩分の過剰摂取による高血圧を防ぐことが可能です。
・ダイエット効果
水分も多くほどよい食感なので、よく噛んで食べることによって満腹感を得られることができます。食事にきゅうり1本を追加するだけで食事量を調節できるため、ダイエットの専門家も推奨しています。 一見すると、水分しかない野菜と思われがちですが、けっこう栄養価値のあり食材でもあるのです。なので、ダイエットする際に積極的に取り組むことは理にかなっていることを証明しています。
きゅうりが育つまで
では、きゅうりがどうやって育つのか簡単に見ていきたいと思います。
ここでは、6月~8月に収穫するという想定で話を進めていきます。
最初の種まきは、4月上旬~中旬にかけて行います。プランターに種をまき、種がギリギリ見えなくなるくらいまで、土で覆いかぶせます。できるだけ、温かい日の当たりやすい環境で育てる方が育ちやすいです。
水やりは、毎朝行います。夜にやってしまうと水分がなかなか吸収されず、枯れてしまうもとになってしまうので、朝1回だけというのを徹底します。生育が非常に早いので、水やりは忘れずに行う必要があります。
きゅうりは病気や害虫の影響を受けやすいので、ある程度育ってきたら、苗が喰われてないか定期的に確認する必要があります。
苗が成長し、葉っぱが4枚ほどになったら、今度は畑に移し変えます。だいたい50センチ間隔で苗を植えたら、支柱を設置します。きゅうりは肥料好きなので植えた後に、苗のまわりに堆肥または腐葉土をかぶせておくと良いです。
順調に育てていくと、黄色い花が咲き始めます。1週間ほどしたら、20センチ程度まで実が成長します。そのくらいの大きさになったら、いよいよ収穫です。農家さんらの話によると、みずみずしい状態で収穫できるのが午前中とのことです。なので、できれば午前中の早い段階で収穫することを勧められています。
先ほどでも述べた通り、きゅうりの生育は非常に速いのが特徴です。なので収穫をためらうと実があっという間に肥大化してしまいます。その結果肥大化したきゅうりは、水分しかない栄養素がほとんどない状態になってしまいます。細心の注意を払う必要があります。 きゅうりを育てることは、常に状況を確認しなければならないことがお分かりだと思います。でも、人気の野菜でもあるため、一般家庭でも栽培される方もいますので、ぜひ園芸をやられる際はご検討してはどうでしょうか。
きゅうりの祭り
日本でも多くのきゅうり生産量を誇る福島県。それもあり福島県内には、きゅうりを使った祭りが毎年開催されています。その一つが、須賀川市で毎年7月14日に開催される「きうり天王祭」です。
このお祭りの由来ですが、かつてこの地方に悪い病気・伝染病が流行していました。人々は旭ヵ岡にあるいまの岩瀬神社に祀られてある“牛頭天王”のたたりであると確信していました。そして、ここで獲れるきゅうりを供えて祈った結果、病気がおさまったと言い伝えられています。 祭り当日は広場に仮屋を建て、2本のうち1本は供えてお詣りします。その後、お護符(お守り札)代わりに1本を食べると、その年は無病息災・家内安全などのご利益があると言われています。最近では交通安全・五穀豊穣も仲間入りし、それらの目的で祭りに参加される方も増えています。須賀川市の代表するお祭りとなっています。
挑戦的なきゅうりレシピ
きゅうりを使った料理を思い浮かべると、サラダや漬け物にするのが大半かと思われます。確かにそのイメージが強いのは間違いないでしょう。ところが、料理サイトなどを調べてみると、それら以外に使うメニューも多いことが判明しました。どこでもありそうなものから斬新なものまで、一気にご紹介します!
①麻婆きゅうり
読んで字のごとく、麻婆豆腐の豆腐の代わりに、きゅうりをアレンジしたメニューです。
材料(2人分)は、
・豚挽き肉 150g
・きゅうり 2本(もしくは1本と1/2本)
・長ねぎ 1/2本
これらを用意します。
まず最初に、きゅうりは乱切りに、長ねぎは粗みじん切りにします。
フライパンにサラダ油(適量)をひき、長ねぎ(あれば豆板醤)を炒め、香りが出てきたら豚挽き肉を加えます。火が通ったら、きゅうりを加えて炒め合わせます。 水を加えて煮立たせ、きゅうりがややしんなりしたら水溶き片栗粉でとろみをつけ、ごま油を少々たらしたらできあがりです。
②きゅうりピザ
作り方はとても簡単です。
市販で売られているピザ(マルゲリータ)を用意し、ピザだけを焼きます。そのあと、きゅうりをピーラーで薄切りにしたら、焼きあがったピザの上に縦横に置きます。そして、オリーブオイルを引いたら、できあがりです。 ピザでなくても、トーストの上にのせて、黒コショウをトッピングして食べる方法もあります。
③きゅうりの唐揚げ
え?鶏肉じゃないの?と思われる方、たくさんいらっしゃるかと思います。でも、きゅうりも揚げることができます。おつまみとしても使える一品です。
・きゅうり 2本
・カレー粉
・片栗粉
・黒コショウ
・ニンニク 1個
を用意します。
きゅうり2本をそれぞれ4等分に切ります。切ったきゅうりをボールに入れて、カレー粉(小さじ少々)・にんにく(芽をとってすりおろす)・黒コショウ(少々)を入れ混ぜます。 均等に混ぜたら、ビニール袋に移して片栗粉を入れまぶします。全体にまぶした後、170~180℃の油で揚げます。表面が固まったころにざるに移し、余分な油をきったらできあがりです。お好みでマヨネーズにつけて食べるのもありです。
④きゅうりのコロッケ
コロッケといっても、1本そのまま揚げるものではありません。きゅうりの中をくり抜いて、その中に豚挽き肉を入れて揚げるものになっています。用意するのは、
・きゅうり1本
・豚挽き肉
・パン粉
これだけで作れます。
きゅうりを適当の長さに斜めに切ります。切ったきゅうりを小さいスプーンなどでくり抜きます。そこまで力を入れず優しめにしてください。そのあと、豚挽き肉を炒めます。
くり抜いたきゅうりに、先ほど炒めた豚挽き肉を詰めます。そこにパン粉をまぶしたら、170~180℃の油で揚げます。きつね色に変化したら移しかえ、余分な油をきったらできあがりです。 材料も少なく、手軽に作れるので、料理初心者におすすめの一品です。
⑤きゅうりのアイス
きゅうりを使って、バニラアイスも作れちゃいます。
・きゅうり 1/2本
・バニラアイス
・塩
を用意します。
きゅうりを3ミリ角ほどのみじん切りにして、塩少々をふります。5分ほど置いたらキッチンペーパー等で水気を切ります。そのあとにバニラアイスと混ぜたらできあがりです。 バニラの甘みときゅうりの塩気がとても合ってハマるかもしれません。
最後に
事実、福島県はきゅうりの生産が盛んなところで有名なのは間違いありません。しかも、きゅうりを使った祭りや斬新なきゅうりレシピまで、幅広く使われているのは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
きゅうりは普段サラダや漬け物にしか使わないという方は、ぜひ紹介したメニューを積極的に取り入れてみてはいががでしょうか。 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。